知っておきたい2種類のフィードバックのやり方
このところ、フィードバックが注目されています。
具体的には社会人の学びの分野で有名な中原 淳さんもここのところフィードバックについての書籍を多く出版されています。
また、少し前には1on1関連の書籍が多く出版されていましたが、これもある意味フィードバックについての書籍と言えるかもしれません。
そこで今回はフィードバックについての基本的な知識として、2種類のフィードバックについて書いてみたいと思います。
知っておきたい2種類のフィードバックのやり方
まずは結論から。2種類のフィードバックとは以下のことを指します。
2.まとめのフィードバック
この2つのフィードバックを提唱したのは目標設定理論で有名なE・ロックと、G・レイサムです。
具体的に書いてみたいと思います。
⇒活動中に自分のやり方がどうなっているのかを教えてくれるもの
2.まとめのフィードバック
⇒活動の総量がどのような水準に達しているかを教えてくれるもの
少し分かりづらいと思うので簡略化して解説しておくと、手がかりのフィードバックは途中経過のフィードバックで、まとめのフィードバックは作業終了後のフィードバックと言えます。
この2つのフィードバックによって、目標達成に近づいている場合は自信を強めますし、達成にあまり近づいていない場合には戦略・やり方の修正に繋がります。
手がかりのフィードバックはお早めに!
既に実験などで明らかになっている結果として、手がかりのフィードバックはできるだけ早いタイミングで、具体的には、修正結果をチェックできるぐらいのタイミングで行うのが効果的ということです。
例えば、新入社員に丸1日掛かるタスクを振ったとします。朝9時からスタートして5時に終わるようなタスクです。この時、どのタイミングでフィードバックを行うのが良いのかというと、当然、5時になってからフィードバックするのでは遅すぎます。
自分の意図と全く違う結果になっている可能性もありますし、そもそも、終わっていないという可能性もあります。
午前が終了するタイミングでチェックするのもややタイミングが遅いと思います。これまでやってきた3時間が無駄になる可能性があり、午後のモチベーションが下がってしまうでしょう。
そこで、手がかりフィードバック的には最初の30分、1時間のところでフィードバックを行い、意図が伝わっていない、やり方が間違っていればできるだけ早く修正し、またその30分後、1時間後に修正が反映されているかチェックを行うという方式が効果的です。
特に進み具合の遅い人には特に効果的であることも実験によって明らかになっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はフィードバックの基礎知識としてロック、レイサムによる2種類のフィードバックについて紹介しました。
⇒活動中に自分のやり方がどうなっているのかを教えてくれるもの
2.まとめのフィードバック
⇒活動の総量がどのような水準に達しているかを教えてくれるもの
OJTリーダー研修などでぜひ伝えてみてください。