グループディスカッションの評価で最も重要な項目とは
前回はグループディスカッションで「何を評価するのか」ではなく、「どう評価するのか」という切り口で個別足切りルールなど3つのルールをご紹介しました。
今回は「何を評価するのか」ということを書いていきたいと思います。
グループディスカッションは「チームで働く力」を見る
筆記試験が基礎的な学力の評価、エントリーシートが文章構成力や、過去の経験に基づくコンピテンシーレベルの把握、面接が志望度や、人物像の把握など、各選考プロセスで「何を評価するか」は異なります。
では、グループディスカッションは何を評価するために実施しているのでしょうか。
ディスカッションを通しての論理性や発想力も評価の1つですが、他の選考では見られない「チームで働く力」を評価することができます。
一般的にはグループディスカッションでは「コミュニケーション能力」と言われていると思いますが、ここではあえて更に突っ込んで「チームで働く力」としたいと思います。
「チームで働く力」とは(社会人基礎力より)
社会人基礎力とは経済産業省が2006年から提唱している「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されています。
グループディスカッションで見れる「協力行動」とは
メンバーでアイデアを出しながら1つの結論を出したり、各人に与えられた情報を統合して課題を解決したりと、グループディスカッションにはいくつかの種類がありますが、どれも、他の人と協力しながら1人では解決できない何かを解決することが求められます。
そこで「協力」しながら「チームで働く」必要があるのですが、グループディスカッションでは以下の様な行動がそれに該当します。
大きく分けて、「協力するための前提行動」と「協力行動」の2つにわけます。
協力するための前提行動
・人の目を見て話すことができるか
・すぐに諦めないか
・多数決などでの安易な意思決定を結論を選ばないか
協力行動
・意見ではなく人を批判していないか
・他の人の発言を促しているか
・理解が遅れている人へのサポートができるか
・自分とは異なる意見に対して聞く耳を持つか
・わかりやすく人に伝えることができるか
・対立する意見のポイントを整理できるか
まとめ
上記のような協力行動ができるかどうか=「チームで働く力があるか」を把握するためにグループディスカッションはとても有効です。
ただし、これらの項目を評価シートにどのように落としこんでいくかがポイントになると思います。
番外編
チームで働く力を見る上で、グループワークをお探しの方はこちらもご覧ください。