ご存知の方も多いと思いますが、大学教育では「アクティブラーニング」に注目が集まっています。

ここではアクティブラーニングとは何か、についての詳細は書きませんが、

いわゆる「先生」が一方的に知識伝達をする講義スタイルではなく、ディスカッションや、プレゼンテーションなどを用いて、受講者の「能動的な学習」を取り込んだ授業のこと。

となります。

アクティブラーニングのための「手法」はPBL(Project base learning)やディスカッション、演劇を用いたインプロなどさまざま存在しますが、弊社が提供している「ビジネスゲーム」もその1つと言えるでしょう。

少し前の発表にはなりますが、MIT(マサチューセッツ工科大学)でのアクティブラーニングについて、紹介している資料がありましたので紹介したいと思います。

MIT(マサチューセッツ工科大学)でのアクティブラーニング

東京大学現代教育ニーズ取 組支援プログラム『ICT を活用した新たな教養教育の実現』という資料の中に、MITのアクティブラーニングのやり方が紹介されていました。

http://www.kals.c.u-tokyo.ac.jp/gp/archives/InternationalSymposium2008.pdf

世界屈指の大学であるMIT(マサチューセッツ工科大学)の物理学の授業で「コンセプトテスト」と呼ばれる取り組みが紹介されています。

やり方はこうです。

1.先生が、生徒に物理の概念に関する質問する
2.生徒は個別に回答する
3.3〜9名程度の生徒グループを作り、ディスカッションさせる
4.グループで回答する

このやり方は「ピアインストラクション (Peer Instruction)」と呼ばれる手法です。

効果について前述の資料にはこのように記述がありました。

1回目の回答では 40 ~ 50%くらい正しいのですが、それが 20%、30%、40%と、どんどん上がっていきます。

多くの学生は、全然分かっていないわけでなく、ほんの一部が分かっていないからなのですね。
そこで、仲間同士で教え合うというのが非常に素晴らしいところなんです。

NASAゲームでピアインストラクションを実現する

弊社が提供しているNASAゲームという合意形成ゲームがまさにピアインストラクションを活用しています。

NASAゲームについて詳細を知りたい方はこちらを御覧ください。

グループワークで使えるNASAゲームのやり方

NASAゲームは「月に不時着した宇宙飛行士」というテーマ設定で、母船から320km先に不時着してしまいました。手元に残ったアイテムは15個。

・マッチの入った箱
・宇宙食
・ナイロン製ロープ(15m)
・落下傘の布(パラシュート)
・ソーラー発電の携帯用暖房器
・45口径ピストル(2丁)
・粉ミルク(1箱)
・酸素ボンベ45kg(2本)
・月からみた星座表
・救命いかだ(救命ボート)
・磁石コンパス
・水(19リットル)
・信号用照明弾
・注射器入りの救急箱
・ソーラー発電式FM送受信機

この15個のアイテムに1から15番までの優先順位をつけよというゲームです。

コンセプトテスト同様、まずは1人で考え、その後、グループで考えます。
結論としては、やはり、グループで考えたほうが「合意形成を行うのは大変」ですが、NASAによる模範解答(≒正解)には近づきます。

まとめ

NASAゲームは「合意形成」について学ぶゲームですので、物理学への理解度という評価基準とは異なりますがビジネスにおいて、会議で多様な意見が出たほうが良案がでるくこと、学校においては、理解度の促進、コミュニケーション能力の向上が期待できます。

NASAゲームについて詳細を知りたい方はこちらを御覧ください。

グループワークで使えるNASAゲームのやり方


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