信頼を高めるための「トラストフォール」のやり方
今回はチームビルディングのワークとしてよく知られているトラストフォールについて書いていきたいと思います。
画像参考:https://postoaklodge.com/conferences/qt-trust-fall/
トラストフォールはその名の通り、信頼(Trust)を高めるワークとして活用されています。
実施方法には様々ありますが共通しているのは、倒れかかる人を他の人が支えるということです。倒れる・支えるという活動を通して信頼関係を高める、というのが目的となります。
ただし、上画像のように少し高いところから倒れかかり複数人で支えるものや、
下画像のように1人を1人が支えるやり方もあります。
画像参考:https://www.mediamojo.com.au/why-you-should-trust-your-designer/trust-fall/
なお、ご覧の通りこのワークは危険が伴いますので実施の際にはファシリテーターを含めて状況を注視する必要があります。また、学生に実施する際には「ふざけて実施しないように」伝えることも重要です。
企業内の研修として社内で行う際には2人1ペアでの実施(上画像)が現実的だと思いますのでここでは2人1ペアで実施する際のやり方についてご紹介したいと思います。
トラストフォールのやり方
それではトラストフォールの具体的なやり方について紹介したいと思います。
2.倒れる人と支える人を決めます。
3.倒れる人は目を瞑るか、目隠しを行います。
4.支える人は両腕を伸ばし、倒れる人の肩を支えられるようにします。
また、支える人は足を広げて踏ん張れるようにしておきます。
5.倒れる人が「準備はいいですか?」と声を掛け、支える人は
「準備OKです」と答えます。
6.倒れる人の合図(1,2,3など)で倒れます。
7.2人の距離についてはまずは極近く、次第に距離を伸ばしていきます。
ただし、そもそもなのですが、トラストフォールをいきなり実施するのはオススメできません。1のペアを作ったタイミングでアイスブレイクが必要です。
というのも、トラストフォールはある程度の危険を伴いますので初対面の人や関係性が低い人と実施するには不安があります。
従って、ペアになった後には自己紹介系のアイスブレイクを実施してからトラストフォールを実施するのが良いでしょう。
トラストフォールの効果とは?
ここまではトラストフォールのやり方について書いてきましたが、その効果の方はどうなのでしょうか?
トラストフォール単体の効果についてを検証した論文ではないのですが、トラストフォールを含む合宿・自発参加型の構成的グループ・エンカウンターの効果についての論文をご紹介したいと思います。
参加者の感情変動が自己および他者の捉え方の変化に及ぼす影響(2013)
水野邦夫、嶋原栄子、田積 徹、新美秀和、興津真理子
トラストフォール単体の効果ではないですが、トラストフォールを含むワークを実施したことによって他人への信頼を含む項目に有意差がでていることがわかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は信頼を高めるトラストフォールのやり方についてご紹介しました。参考になれば幸いです。