NASAゲームオンライン実施の流れ|チームビルディング研修
「NASAゲームオンライン」実施の流れ
今回は、チーム内での合意形成(コンセンサス)を学ぶNASAゲームオンラインの実施の流れをご紹介します。
実施時間:約50分〜2時間
実施環境:Zoomなどのビデオ会議システム
特徴:
・チームでの合意形成(コンセンサス)について学ぶゲームです。
・オンラインで実施用のウェブサイトや運営用のパワーポイントスライドが用意されているので、社内講師の方でも実施できます。
・講師用/参加者用のZoomマニュアルが用意されているので、オンライン研修が初めての担当者でも実施できます。
NASAゲームオンラインとは
NASAゲームオンラインの詳細は、こちらからご確認ください。
NASAゲームオンラインについて
ストーリー(設定)
あなた方は宇宙船に乗って月面に着陸しようとしている宇宙飛行士です。
月面には母船が待っているのですが,機械の故障で母船から約200マイル(約320km)
離れた所に不時着してしまいました。
不時着時の衝撃で宇宙船はほとんど壊れ使用不能となりました。
しかし、次の15アイテムは破損を免れて完全なまま残っていました。
「まずは、重要なアイテムを見極めよう」ある宇宙飛行士が言いました。
「冷静に判断するため、まずは各自で考え、最後は全員で話しあおう。」
母船に無事たどりつくため,15アイテムの中で必要なものから重要度の高い順に1番から15番までの順位をつけなさい。(最も優先度が高いものが1となります)
それでは、実施の流れのご紹介します。
様々なウェブ会議システムで実施できますが、今回はZoomを使ったオンライン研修の流れをご紹介します。
実施の流れ 60〜120分推奨
①事前準備
講師用のオンライン研修マニュアルに従って、Zoomのインストールや、利用する機能のリハーサルを行います。運営スタッフが2名以上用意できるのであれば、司会進行役と、Zoomの操作役を分けておくと、スムーズに実施できます。
参加者にも事前にマニュアルを送り、Zoomのインストールや、マイク・スピーカーのテストをしてもらいます。
Zoomで研修の開始時間を設定(スケジューリング)し、参加者には、招待URLを送ります。
※下記のZoom利用マニュアルはお申込書受領後、、希望者にお送りさせていただきます。
②オンライン研修開始前の説明(約5分)
講師は、開始時間の20分前には会議室に入室しておきましょう。
参加者全員の入室を確認したら、セキュリティのため会議室をロックします。
ゲームの説明に入る前に、参加者に対して以下の確認を行います。
・講師の声が聞こえてるか
・タイムラインの説明
・質問の方法(チャットを使うのか、手を挙げる機能を使うのか)
・トラブル時の対応方法(Zoomが落ちた時の連絡方法等)
・参加者の名前の表記の統一(ひらがなorカタカナで統一)
③ルール説明(約10分)
NASAゲームのルールについて説明します。
画面共有の機能を使って、パワーポイントスライドを表示して説明します。
④個人ワーク(約10分)
各参加者に、NASAゲームオンライン用のページにアクセスしてもらいます。
チーム内で話し合う前に、個人で各アイテムに優先順位をつけます。
まずは、自分の判断基準で、アイテムに優先順位をつけていきます。
アイテムは15個もあり、それら全てに順位をつけないといけないので、なかなか考えさせられます。
(ロープはこういう使い方もできるから、私の中では結構優先順位が上かも。)
(このアイテムは使いようがないから、優先順位は低いだろう)
というように、自分が宇宙飛行士で置かれた状況になったらというのをイメージして、15個のアイテムに優先順位をつけます。
⑤グループワーク(20-30分実施)
ここからが本番です。チーム内で話し合い、チームとしての回答を決めます。
講師は、ブレイクアウトルーム(小部屋)の機能を使って、チーム分けをします。
Zoomの機能を使って自動で割り振る事もできますし、事前にチーム分けが決まっている場合は、手動で参加者を各ルームに割り振ります。
アイテムが15個もあるので、チーム内でも必ず意見が分かれます。
自分が優先順位上位につけたアイテムが、誰かは優先順位を低くつけているかもしれません。
そして、理由を聞いても全く納得できない場合も。
このように、意見が違う中でどうやって合意形成を行っていくか。
多数決や諦めではなく、協調的な合意形成のプロセスについて体験を通して学ぶことができます。
制限時間内に、チームとして一つの回答を導き出してもらいます。
⑥答え合わせ(約10分)
チームでの回答ができたら、答え合わせです。
NASAゲームには、NASA公式と言われる正解が存在します。
チームで決めた正解と、公式解答の優先順位の差を算出します。
例えば、
自分たちで優先順位7番をつけたアイテムが、公式解答で10番だった場合、差は3
自分たちで優先順位7番をつけたアイテムが、公式解答で4番だった場合も、同様に差は3となります。
NASAゲームオンラインでは、個人の得点・チームの得点はシステムで自動計算されます。
最も得点が小さい(公式回答との差が少ない)チーム・個人が優勝です。
⑦振り返り(約15-30分)
ゲームが終了したら、個人・チームでの振り返りを行います。
パワーポイントに、振り返り用の問いや解説が用意されているので、再度画面共有をして進行します。
チームで話し合いを行う際は、グループワークの時と同じようにブレイクアウトルームを利用します。
「合意形成の行い方」「協調的な問題解決の重要性」について、振り返りを通して学びを深めていきます。
このゲームの面白いところは、個人で出した答えより、チームで話し合って出した答えの方が、公式解答との差が小さいという傾向があります。
こういった体験を通して、チームで問題解決にあたることの重要性についても気づきを得ることができます。
NASAゲームオンライン実施要項まとめ
実施時間:約50分〜2時間
(説明10分、個人ワーク10-15分、グループワーク15-30分、得点の算出・振り返り15-30分)
実施環境:Zoomなどのビデオ会議システム
金額:5万円〜(社内講師での実施、20名までの場合)
提供方法:
ファシリテーターあり(弊社講師が実施)
ファシリテーターなし(システム利用のみ。社内講師が実施)