新型コロナウイルスによる影響で、テレワーク(在宅ワーク,在宅勤務)で仕事をされている方が多いと思います。

今回はオンラインでの実施、かつ、1時間半で実施可能なメンタルヘルスのセルフケア研修についてご紹介したいと思います。

4割の人が在宅ワークによってストレス増加?

様々なレポートで、テレワークによるストレスを抱えている方が増えているといいます。

日経BizGateのアンケートによれば、ストレスが「下がった」「やや下がった」が計30.7%、「やや上がった」「上がった」が計40.0%ということで4割の方が在宅ワークによってストレスが増えたと回答されています。

在宅ワーク ストレス
画像参照:https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO5879473006052020000000/

また、国際的な調査でも同様の数値がでています。

ユーロファウンド(欧州生活労働環境改善財団)による、
米国、イギリス、日本、ブラジル、アルゼンチン、ベルギー、フィンランド、
フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン
を対象とした労働条件とウェルビーイング調査では、
在宅勤務者の41%が強いストレスを抱えているというデータが出ています。

引用先:https://resilielab.org/news/2020/03/20/416/

ストレス増加の要因は様々ですが、一例をあげると以下のようなものがあります。

・売上の減少(経営陣や個人事業主などは特に)
・人とのつながりの分断
・外出自粛による不自由さ
・感染リスクへの不安
・学校が保育園が休校・休園による子育てと仕事の両立
・生活リズムの崩れ(夜型化)
・家のインターネット環境が遅い
・夫婦で長時間過ごすことによるストレス
・運動不足

※個人的には役所に提出する各種申請の不便さにもストレスを感じています。

ストレスに対処するためのセルフケア

4割もの方が在宅ワークによってストレスが増えている現状は、見過ごせない状況です。徐々にコロナが収束し、通常運転に戻ったとしても、ストレスを抱えた社員が本来のパフォーマンスを出せるのか?というと不安が残ります。

そこで、メンタルヘルス対策・ストレス対策が必要となります。メンタルヘルスケアは下記の4つのケアからなりますが、まずは自分1人でできるセルフケアが重要です。

上画像にある通り、セルフケアで必要とされるのは以下の4点です。

メンタルヘルスの理解:ストレス,ストレッサーなどの基礎知識
ストレスへの気付き:自分のストレス状態の把握
対処コーピング特性の理解、コーピングリスト作成
自発的相談他の人との対話、相談窓口の紹介

弊社で提供するオンライン・1時間半のセルフケア研修では特にコーピング特性の理解、コーピングリスト作成と、他の人との対話に力を入れて実施したいと思います。

なお、弊社ではこれまで、ビジネスゲームという手法を用いたメンタルヘルス研修を多数実施してきました。詳しくは下記を御覧ください。

【導入事例】コジマ労働組合様で「ストマネ」を実施いただきました

1時間半の具体的な流れは下記のとおりです。

・アイスブレイク
・現状の共有(グループワークによる他の人との対話
・メンタルヘルスについての基礎知識
自分のストレスコーピングの特性を知る
コーピングリストの作成(グループワークを実施)
・相談窓口の紹介
・まとめ

何度かでてきたコーピングとは以下のように定義されています。

自分のストレス(ストレッサー及び、ストレス反応)に対して行う意図的な対処のこと。

下図のように大きく3つのコーピングの種類があるとされていますが、自分がどのコーピングをよくやりがちなのかをコーピング特性と読んでいます。


画像参照:https://mynavi-agent.jp/dainishinsotsu/canvas/2018/03/5-9.html

また、コーピングリストとは、コーピングレパートリーとも呼ばれる、ストレスに対処するための自分なりの具体的なアイデアのことです。

40代男性のコーピングリストのサンプルが下記です。

画像参照:http://www.nhk.or.jp/special/stress/02.html

これを他の人と話し合いながらできるだけたくさん作ってみるというワークを実施していきます。なお、専門家は100個のリストを作ることを推奨しています。

参考になれば幸いです。


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