昨日、某メンタルヘルス関連企業の取締役の方に教えていただいた面白い話をシェアしたいと思います。
それは、5つの「休」というお話です。

この話はセルフケア、ラインケアといったメンタルヘルスケアや、健康経営に繋がる話だと思います。

それでは5つの「休」、5休法をご紹介したいと思います。

健康経営・メンタルヘルスで意識したい5つの「休」

休憩・休日・休暇・休息・休養

健康経営・メンタルヘルスで意識したい5つの「休」とは、上図の通り、休憩・休日・休暇・休息・休養のことです。

さらに、上から3つの休憩・休日・休暇については労働基準法で定められています。つまり、健康経営・メンタルヘルスの観点としてもマストで求められる「休」となります。

特に休暇については、働き方改革法案の成立により、2019年4月1日から労働基準法が改正され、年10日以上有給休暇の権利がある従業員について、最低でも5日以上は有給休暇を与えることが義務化されました。

休息と休養

下の2つの「休」、つまり、休息と休養については一般企業では法律で規定されているものではありませんが、健康経営・メンタルヘルス対策ということを考えると、重要になってくると思います。

休息については面白い研究があります。

ベイラー大学の研究者らの研究によれば、午前中に休憩を取った方が午後に休憩を取るよりも生産性をアップできるとわかりました。

メルボルン大学の研究者らが行った研究では、作業中にわずか40秒だけ
「花や緑であふれた屋上」の写真
を見せました。
すると、自然を感じられる写真を見たグループは作業における
ミスを大幅に減らすことができた

参考:仕事に集中して最高の生産性を得るには「休憩を取る」ことが必要

また、スウェーデンでは「フィーカ」という言葉があり、仕事中に2回、コーヒーとおやつで休憩をとる文化があるそうです。

ちなみに、OECD加盟諸国の時間当たり労働生産性(2020年/38カ国比較)で、日本は23位、スウェーデンは10位です。
参考:https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/international_trend_summary2021.pdf

なお、休養については一般的に休息よりも長い期間のお休みとされていて、休息がのんびりするイメージに対して、休養はもう少し積極的な、自分がワクワクすることを行うことによる休みといえます。
例えば以下のようなものが考えられます。

・旅行
・運動/スポーツ
・趣味
・ボランティア活動
・レクリエーション

健康経営・メンタルヘルス対策としては、休日・有給休暇での時間の使い方として積極的な休養という選択を提唱するというのが考えられると思います。

具体的にはセルフケア研修においてコーピングについて言及する中で休養について説明頂くのが良いかと思います。

コーピングについてはこちらの書籍がオススメです。

まとめ

いかがでしょうか。健康経営・メンタルヘルスで意識したい5つの「休」、ぜひメンタルヘルス研修などでご紹介いただければと思います。

5つの休


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