行動を変える研修の5ステップ|講義→ロールプレイ→動画視聴→ディスカッション→ペア変更の反復サイクル

【結論】研修を受講者の日常の行動変容に繋げるためには、短いサイクルでフィードバックを繰り返す設計が重要です。
具体的には、ロールプレイングの様子を動画で撮影してお互いに改善点をディスカッションする手法や、シミュレーションが可能なゲームを用いた研修が効果的です。
カークパトリックの4段階評価などの指標も意識しつつ、実践と修正を繰り返すことで研修の価値を最大化できます。

目次

1. 数時間〜数日間では学べることに限界がある
2. 研修の効果が測定できない
3. 「満足」で終わり「行動」に結びつかない
4. 行動を変えるための研修のやり方
5. 弊社がゲームを用いた研修を提供する理由
6. まとめ

「研修で人は成長しない」という言葉をたまに目にすることがあります。

研修を提供している会社としては少し悲しい気持ちになりますが、同時に「研修だからこそ提供できる価値」を高めていこうという前向きな気持ちにさせてくれます。

「研修で人は成長しない」と言われる背景として大きく3つが考えられます。

1.数時間〜数日間では学べることに限界がある
2.研修の効果が測定できない
3.「満足」で終わり「行動」に結びつかない

1.数時間〜数日間では学べることに限界がある

【要点】数時間から数日間の研修で学べることには限界がありますが、だからといって研修に効果が無いわけではありません。例えば、Excelの使い方に関する数時間の研修を受講するだけでも、これまで知らなかった便利な使い方を知ることができます。短時間であっても、新しい知識やスキルを習得することは十分に可能です。

確かに人が数時間〜数日間で学べることには限界があります
しかし、「だから効果が無い」と言うことではありません。

例えば、Excelの使い方について数時間の研修を受講すればこれまで知らなかった便利な使い方を知ることができるでしょう。

2.研修の効果が測定できない

例えば上記で紹介したExcelの便利な使い方を研修で学んだとしてそれが営業成績にどの程度貢献したか、という効果測定は大変難しいものです。

定量的な効果測定を行うには、チームを2つのグループに分け、一方に研修を受講させ、もう一方は研修を受けず、一定期間の成績を比較するという実験的なアプローチによってようやくマシになるというものです。

なお、研修の効果測定としてはカークパトリックの4段階評価という有名な測定方法がありますので興味のあるかたは以下を御覧ください。

ニューワールドカークパトリックモデル 4段階評価と追加指標インフォグラフィック

ニューワールドカークパトリックモデルとは?最新4段階評価と追加指標を解説

3.「満足」で終わり「行動」に結びつかない

【要点】研修の満足度が高くても、それが日常の行動に活かせなければ意味がありません。Excelなどの具体的なテクニックは翌日から行動に結びつきやすい一方、コミュニケーション研修などはその場で終わり、日常の行動に繋がらないという課題があります。研修を「満足」だけで終わらせず、いかに実際の行動へ結びつけるかが重要です。

研修自体は楽しかった、満足度が高かった、というアンケートをもらってもそれが「日常の行動」で活かせなければ意味がありません

Excelの使い方など具体的なテクニックは翌日からでも利用できるスキルとして行動に結びつくでしょう。

しかし、例えば、コミュニケーション研修はどうでしょうか。
最近受講または実施したコミュニケーション研修を思い出して下さい。
そこでの学びは今、活かせていますか?

研修はその場で終わり、日常の行動に繋がらないこんなイメージがあると思います。

行動を変えるための研修のやり方

では、どのようにすれば行動を変える研修を実施できるでしょうか。
ポイントは「短いサイクルでのフィードバック」です。

まずは具体的なやり方を書いていきましょう。
部下とのコミュニケーション研修のようなものをイメージしてください。

1.基本的な講義
2.ペアになってロールプレイング(様子を動画で撮影する)
3.撮影した動画をお互いに見る
4.ペアでディスカッション(気づいたことや改善点など)
5.ペアを変えて2〜4を繰り返す
参考:Work Rules!

先ほど書いたとおりポイントは「短いサイクルでのフィードバック」です。

自分自身で動画を見て振る舞いをチェックし、修正点をペアで考えます
次のロールプレイングでは修正点を反映します。
先ほどとは違うペアで実施することでまた新しい視点が得られ、改善されていきます

弊社がゲームを用いた研修を提供する理由

弊社ではゲームを用いた研修を提供していますが、ゲームという手法もまた「短いサイクルでのフィードバック」を実現するのに有効な手段です。

ゲームは比較的短時間で全体を把握する、シミュレーションすることに長けています。
そして、順位がついたり、時間を競ったりしながらフィードバックを得ることができます。

また、ゲーム自体が楽しいものであることから「もう一度やりたい」というモチベーションを促進し、より自然に改善を促すことができます。

PDCA研修で使えるゲーム4選 — マシュマロチャレンジ・ストロータワー・ペーパータワー・ドミノの4ゲームで実践学習

PDCA研修で使えるゲーム4選|準備物・特徴の比較表つき

まとめ

行動を変える研修を行うためのポイントは「短いサイクルでのフィードバック

具体的なやり方は以下のとおりです。

1.基本的な講義
2.ペアになってロールプレイング(様子を動画で撮影する)
3.撮影した動画をお互いに見る
4.ペアでディスカッション(気づいたことや改善点など)
5.ペアを変えて2〜4を繰り返す
参考:Work Rules!

この記事を書いた人

千葉 順
千葉 順
株式会社HEART QUAKE 代表取締役
元法政大学兼任講師(キャリアデザイン論)
→ 詳しいプロフィール

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