研修の効果測定としてカークパトリックの4段階評価はとても有名です。
カークパトリックの4段階評価は以前の記事にも書いたとおり、以下の図で表されます。

以前の記事についてはこちらを御覧ください。

カークパトリックによる研修効果の測定(4段階評価)

ニューワールドカークパトリックモデルとは

しかし、そのカークパトリックの4段階評価が更新されていたことをご存知でしょうか?
そして、このモデルを更新したのがカークパトリックの息子であるということを。

ドナルド・カークパトリックは1959年にカークパトリックモデルを提案しました。
そして今回、その息子であるジェームス・D・カークパトリックがThe New World Kirkpatrick Model (新しい世界のカークパトリックモデル)として既存のモデルを更新しました。

それを表した図がこちら。

また、本家のウェブサイトはこちらです。

http://www.kirkpatrickpartners.com/

追加された評価指標

カークパトリックモデルの各レベルにおいて追加された評価指標は以下のとおりです。

レベル1:エンゲージメントと業務との関連性

ここでいうエンゲージメントとは「研修に主体的に参加できたか」と言い換えられます。
また、業務との関連性 (参加者にとっての妥当性) は「研修内容を活用できる場があるか」と言えます。

レベル2:自信とコミットメント

ここでいう自信とは「研修内容を活用できる自信があるか」と言えますし、コミットメントとは「研修内容を活用する意思があるか」と言えます。

レベル3:行動を促進するシステム

行動を促進するシステムとは、「成果につながる行動を促進するための仕組み」と言えます。そのために、「勇気づけ、報酬、観察、調整」が必要としています。

レベル4:先行指標

以前のカークパトリックモデルでは研修が業績にどの程度影響しているのかという測定は現実的には不可能でした。

そこでニューワールドカークパトリックモデルでは中長期的な業績に影響するであろう短期的な指標を設けて先行指標として測定しようという評価指標が加えられました。

まとめ

ニューワールドカークパトリックモデルは座学的な研修ではないこれまで測定が難しかった体験型の研修の評価、効果測定を手助けします

現実的には、まずは研修のアンケートの項目が変わっていくと感じています。


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