今回は意外と書いてなかったエビングハウスの忘却曲線について書いてみたいと思います。
エビングハウスの忘却曲線はすでにご存じの方も多いと思いますが、下図となります。

エビングハウスの忘却曲線 研修
画像参照:https://oreno-zyuken.com/technique/ebinguhausu/

この図を見てよく言われるのが人は1日で覚えたことの66%忘れるということです。例えば、研修で学んだことの66%を翌日には忘れている、ということになるでしょうか。なんかそんな気もしますが、ここではもう少し詳しく書いてみたいと思います。

エビングハウスの忘却曲線の誤解

先程書いた人は1日で覚えたことの66%忘れるというのがエビングハウスの忘却曲線の説明として正しいのかどうか解説していきたいと思います。

そもそもエビングハウスの忘却曲線とはどういうものなのか?を見てみましょう。

エビングハウスは、自ら「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節
(rit, pek, tas, …etc)を記憶し、その再生率を調べ、この曲線を導いた。
結果は以下のようになった。

20分後には、節約率が58%であった。
1時間後には、節約率が44%であった。
約9時間後には、節約率は35%であった。
1日後には、節約率が34%であった。
2日後には、節約率が27%であった。
6日後には、節約率が25%であった。
1ヶ月後には、節約率が21%であった。

引用:Wikipedia

ポイントの1つは無意味な音節であることです。意味のない単語を覚えようとした実験結果だということに注意が必要です。

研修であれば無意味な単語を覚えているわけではない(はず)ので、もう少し結果はよくなると思います。

もう1つのポイントは再生率や、節約率という単語です。

ちょっと難しいので簡単な部分だけ引用します。

最初にとする。
この場合、覚え直すのに最初と比べ、6分節約したことになる。
すると節約率は 6(節約された時間)÷10(最初に要した時間)=0.6= 60% となる。

また、最初にpekを覚えるのに40回の書き取りを要し、1時間後に覚え直すのに22回要したとする。
この場合、最初に比べ、18回分節約したことになる。
すると節約率は 18(節約された回数)÷40(最初に要した回数)=0.45= 45% となる。

引用:Wikipedia

つまり、エビングハウスの忘却曲線はどれだけ忘れてしまうのか、というよりも、思い出すのにどれぐらい節約できたか曲線の方が正しい解釈といえます。

研修とエビングハウスの忘却曲線

ここまで書いてきたとおり、エビングハウスの忘却曲線は無意味な単語についての実験であったことから、意味のある(と思いたい)研修の内容にそのまま適応はできませんが、それでも、1日経てばかなりの部分を忘れていることは確かだと思います。

我々ベンダーも含めて、研修担当者はどうやって研修内容を思い出してもらえるか?を考えなければいけないと思います。

簡単にできることとしては、研修の翌日にメールや社内SNSで受講者に対して前日の研修のサマリーを送る(投稿する)ことだと思います。

その際に、ポイントを3つ程度まで絞る、もしくは、紙で配布した資料のPDFを添付するなどの工夫は必要だと思います。

まとめ

エビングハウスの忘却曲線 研修
画像参照:https://oreno-zyuken.com/technique/ebinguhausu/

意味のない単語を覚えようとした実験結果であること、思い出すのにどれぐらい節約できたか曲線であることに注意が必要です。


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