今回は部下の育成で活用したいナッジ理論「EAST」というテーマで書いていきたいと思います。

まず、ナッジ理論を簡単にご紹介して、その後、ナッジ理論のフレームワークであるEASTをご紹介したいと思います。

ナッジ 理論 EAST

ナッジ理論とは?

ということで、まずはナッジ理論を簡単に紹介します。
ナッジ理論については名前は聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。

というのは、ナッジ理論は2017年のノーベル経済学賞を受賞しているのです。(正確にはナッジ理論の提唱者のリチャード・セイラー教授が受賞)
そうなってくると、当然ながら書店にも多くのナッジ理論本が並びます。そこで文字だけは見たという方が多いのではないでしょうか。

例えばこちらの書籍は読んで面白かったです。

ナッジ理論はその前提がとても興味深い理論です。

ナッジ理論は、「人の行動は不合理だ」という前提をもとに
人間の行動を心理学、経済学の側面から研究する「行動経済学」です。

前提として人の行動は不合理だというのが面白いですよね。確かに、飲んだあとにラーメン食べたら太るし、翌日に影響あるけど、うまいんだよなーなんて不合理ですよね。。。

ちなみに、ナッジとはそっと後押しするという英単語の意味のようです。

上画像のように親のゾウが鼻で子供のゾウをそっと押しながら歩くことで行動を促進する様子が象徴的なイメージとされています。


画像参照:http://mini-post-uk.blogspot.com/2015/05/blog-post_8.html

上画像もナッジの事例としてよく出てくる男子の小便器にハエを描くことで、自然と的を狙おうとして、トイレを衛生的に保つ効果があるというものです。

このように、自然とXXしてしてしまう、つい、XXしてしまう仕掛けがナッジなのです。

ナッジ理論のフレームワーク「EAST」とは

ここからはそんなナッジ理論のフレームワークであるEASTについてご紹介したいと思います。

ナッジ 理論 EAST

上画像がナッジ理論のフレームワークEASTの概要となります。EASTはEasy,Attractive,Social,Timelyの頭文字を取ったものです。

Easy

まず1つめはEasy、つまり、簡単にということになります。

例えば、結論から先に話すというのもEASYの一種です。初期設定効果を活用するというのは、例えば、PCのデフォルトのブラウザがインターネットエクスプローラーになっていると、他にも色々なブラウザがあるにも関わらず、変えるのが面倒なのでそれを使い続ける人が多いというものです。

新入社員が配属されてきたときに「うちの部署では1時間に1回報告するのが決まりだから」と言えば、初期設定効果を活用することができます。

Attractive

2つめはAttractive、つまり、魅力的、印象的にということになります。
この手のナッジにはプロスペクト理論が利用されます。プロスペクト理論には人は何かを得ることの喜びよりも、それを失うことの痛みのほうが大きいというものがあります。

詳しく知りたい方はこちらの書籍がオススメです。

例えば、なんとなく貯めてきたお店のポイントがX月X日までに使わないと失効になる、そこで、ポイントを使いにお店に行くという形です。ポイントが無くなる、というのが行動のきっかけになったのです。

他にもお金以外のご褒美を組み込むというのは、企業内でも多く行われている表彰制度や、サンクスカードなどが挙げられます。

Social

3つめはSocial、つまり、社会的(社会性)です。

アメリカ人を船から海に飛び込ませるには「飛び込んだらあなたはヒーローだ」と伝え、日本人を海に飛び込ませるには「みんな飛び込んでるぞ」と伝えればいい、と揶揄されるほど日本人は良く言えば社会性が高く、悪く言えば同調圧力が働きます。

部下育成のシーンでも悪用すれば「みんな残業してるぞ」と言えますし、うまく活用すれば、ストレッチ目標を立てさせ、それを宣言することで約束を守りたいという思考が働きます。

Timely

最後はTimelyで、タイムリー、言い方を変えればタイミングとなります。

多くの人が生命保険に入るのが社会人になった時、結婚した時、子供が生まれた時と言われています。
行動を起こすにはタイミングというものがあるものです。

弊社代表の千葉も事故で1週間ICU(集中治療室)に入っていたときに「もしかしたら、死んでいたかもしれない。やりたいことを早くやらないと。起業しよう」と考えたそうです。(死を身近に感じた人は起業する確率が高いのではないか?と言っています)

例えば、部下がよい成績を出し、部署内で表彰したタイミングで次の目標を宣言させれば、より大きな目標を掲げてくれるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。今回は部下の育成で活用したいナッジ理論「EAST」ということで、ナッジ理論のフレームワーク「EAST」を紹介しながら、部下育成で使えそうなアイデアを書いてみました。参考になれば幸いです。

なお、EASTについては厚生労働省が出している「明日から使えるナッジ理論」というPDFがとてもおもしろいのでこちらも読んでみてください。

厚生労働省「明日から使えるナッジ理論」PDF


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