今回はオンラインでのコミュニケーション研修で使えるkゲームオンライン版をご紹介します。

kゲームは1チーム5名程度で、コミュニケーションを取りながら、制限時間内にチームとしての目標(目的)を達成できるかどうか、という協力ゲームとなります。

複数チームで実施した場合には、最も速く目標(目的)を達成チームの勝利となります。

ただし、コミュニケーションはオンライン版ではチャットのみ(リアル版ではメモ帳の受け渡しのみ)となり、口頭でのコミュニケーションは禁止されています。

イメージとしてはSlackなどのチャットツールを使ったコミュニケーションに近いと思います。

ちなみに、kゲームは別名、部課長ゲームと呼ばれており、どちらかと言えば部課長ゲームの方がメジャーかもしれません。

kゲーム オンラインのルール

kゲームは5人1チームで実施しますが、1人1人に役割(肩書)が与えられています。それが部長・課長A・課長B・社員A・社員Bです。(4名で実施する場合は社員Bを除く)

それぞれの役割には全5種類のカードのうち、ランダムで4枚が配布されます。

ゲームの目的(ゴール)は、それぞれが同じ種類のカードを4枚揃える(例えば、部長が経営ビジョンのカードを4枚揃えて、課長Aが人事計画を4枚揃える)ことなのですが、実は、目的(ゴール)は部長役にしか知らされていません

部長は他の役割の人も目的(ゴール)を知っていると思ってしまうため、他のメンバーにゴールを共有すること無くゲームを進めようとしますが、他のメンバーからしたら、一体何をやってるのかわからず、ゲームが進行していきます。

ゲームはシステム上でのチャットでのコミュニケーションと、上画像のカード交換を使って、制限時間内にそれぞれが同じ種類のカードを4枚揃えることができればクリアです。

しかし、チャットを送れる相手やカード交換をできる相手にも制約があるという形になっています。

実施における注意点

kゲームオンラインは実施中、無言(会話NG)という制約があり、コミュニケーションについてはシステム内のチャットのみとなります。

従いまして、いわゆるコミュニケーション研修には向かないコンテンツです。

kゲームでの学び

kゲームでの学びは以下を想定しています。

1.リーダー、マネージャーは仕事の目的・目標を共有することが重要
⇒さらに言えば、話したつもり、でも、伝わっていなければ意味がない

2.メンバーは仕事の目的を主体性を持って把握することが重要
⇒やらされ仕事ではつまらないし、目的を把握していないとやり直しになる可能性も

振り返りではメンバーの行動についてロバート・ケリーによるフォロワーシップ理論を紹介して、主体性と貢献度について説明します。

例えば、下画像のチャットで、課長A(左)は、部長から求められたカード情報を共有していますが、課長B(右)は「カード情報は何に使うんですか?」と部長に目的を聞いています。
これは、フォロワーシップ理論でいうところの、貢献度(課長Aの情報共有)と主体性(課長Bの目的の把握)に該当します。

また、実際にゲームを行った人からの感想としては、チャットでのコミュニケーションの場合は特に、DMのようなクローズなコミュニケーションよりも、他の人も見えるオープンスペースでコミュニケーションが望ましいのかもというリモートワーク下ならではの気づきを得た方がいました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。弊社ではkゲームをオンラインで実施できるシステムを独自開発し、利用マニュアルと合わせて提供し、社内講師で実施できるようにしております。

なお、弊社としてのサービス名は「部課長ゲームオンライン」としております。詳しくは下記をご覧のうえ、利用をご検討の際はお問い合わせください。

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