やってしまいがちな「無自覚セクハラ」の分類
今回のテーマは「無自覚セクハラ」の分類です。なぜセクハラ研修を繰り返してもセクハラが無くならないのか。多くの場合、「これはセクハラだ」と分かっていてやっているのではなく、本人がセクハラだと気づかないまま言動が出てしまうからです。本記事では無自覚セクハラを4つの型に分けて整理し、認識のズレを職場で見える化するゲーム型研修「ハラスメントフラグ」もあわせて紹介します。


なお、対価型・環境型といったセクハラの法的な分類については別記事で整理しています。あわせてご覧ください。
対価型セクハラと環境型セクハラの違いとは?具体例でわかりやすく解説
無自覚セクハラを4つに分類して整理する
無自覚セクハラを「男女平等の否定」「性的言動」「個の侵害」「執拗な誘いかけ」の4つに分けて整理しました。MECEで切れているわけではないので、自社の職場で起きやすい言動に合わせて加筆・修正してご活用ください。
① 男女平等の否定
「男は…」「女は…」といった発言と、合理的な理由なく仕事を性別で振り分けるような行動に分けています。「お茶出しは女性社員」「営業は男性中心」といった慣習的な役割分担が当てはまります。研修で扱う際は、受講者に自社で実際に起きている例を挙げてもらうと効果的です。
② 性的言動
性的な内容を含む言動を、五感(視覚/触覚/聴覚)で分類しました。
・視覚:水着のポスターを職場に貼る、性的な画像を共有する
・触覚:肩や背中に触れる、必要なくボディータッチをする
・聴覚:下ネタを周囲に聞こえるように話す、性的な噂を広める
「悪気はなかった」が通用しないのがこの領域です。
③ 個の侵害
プライベートへの過度な踏み込みを3つに分けました。
・聞き出し:交際相手の有無、結婚予定、子供の予定を繰り返し聞く
・暴露:本人が望まないのに恋愛事情や家庭事情を周囲に話す
・容姿の言及:「太った」「老けた」「おじさん/おばさん」と呼ぶ
ちょうど先日、イギリスで「はげ」呼ばわりはセクハラに当たるかが争われた裁判の判決が出ています。容姿への言及は、性別を問わず無自覚セクハラになりうる典型例です。
「はげ」呼ばわりはセクハラ? 男性の薄毛侮辱めぐり英裁判所が判決(朝日新聞デジタル)
④ 執拗な誘いかけ
本人が拒否しているのに、1対1での食事や飲みに繰り返し誘うパターンです。丁寧に断られていることを「拒否」と認識できていないケースが多いのが特徴で、誘う側からすれば「嫌ならハッキリ言ってくれればいい」となり、誘われる側からすれば「何度も丁寧に断っているのに伝わらない」となります。ここにも認識のズレがあります。
認識のズレを「見える化」するハラスメントフラグ
無自覚セクハラを防ぐ最大のポイントは、自分と周囲の「ハラスメント感度のズレ」を本人に気づいてもらうことです。座学だけでは「自分は大丈夫」と思って終わってしまいがちなので、弊社では認識のズレを4色で見える化するゲーム「ハラスメントフラグ」を提供しています。

ハラスメントフラグには、対面で配布するハラスメントフラグカード版と、Zoom等で実施できるハラスメントフラグ(オンライン版)の2形態があります。社内研修の規模や実施環境に合わせて選択いただけます。
例えば、こんな設問があったとします。

上司から部下への「いい大学出てるんだからこれぐらいできるよね?」という発言に対して、あなたの意見はどれでしょうか。
・ライトグレー ⇒ 微妙だがハラスメントではないと思う
・ダークグレー ⇒ かなり怪しいがハラスメントではないと思う
・ブラック ⇒ 完全にハラスメントだと思う
関係性にもよりますが、4択から1つ選べたでしょうか。2026年1月末時点でオンライン版を約1,500名にご利用いただいた結果は以下の通りです。

多くの方がブラック・ダークグレーを選んでおり、もしあなたがホワイトと回答した場合、それは周囲の認識とズレている可能性があるという見方ができます。
このような設問が50枚収録されており、ゲームを通じて3つの視点での認識のズレを見える化していきます。匿名で回答できるので、率直な感覚で答えやすいのも特徴です。
導入企業様からのご感想(株式会社TRUSTDOCK様)
回答者により価値観や認識のズレが生まれる絶妙な設問が多く設定されていて、「〇〇をホワイトと感じるの?」「■■ってブラック寄りの考えの方が多いのか」等、価値観のズレから自身の行動を考えることが増えたと感じています。
自身のキャリアでは当たり前でハラスメントだと全く思わなかったことが、多くの方にとってはブラック又はダークグレーなものであり、大きなズレが生じていると理解しました。今後の自身のアクションを変えていく必要があると感じています。
詳しいゲーム内容・進行イメージはこちらをご覧ください。
ハラスメント研修で使えるカードゲーム「ハラスメントフラグ」
よくある質問
Q. 無自覚セクハラとはどのようなものですか?
本人がセクハラだと気づかないまま発してしまう言動を指します。多くのセクハラは悪意なく発生するため、本人と周囲の認識のズレを解消することが重要です。
「ハラスメントフラグ」のようなゲーム型研修で、自分事として向き合う機会を提供します。
詳しい研修内容についてはこちらをご覧ください。
Q. 無自覚セクハラはどのように分類されますか?
本記事では「男女平等の否定」「性的言動」「個の侵害」「執拗な誘いかけ」の4つに分類して整理しています。これらの分類は、自社の職場で起きやすい言動に合わせて加筆・修正して活用いただけます。
詳細はハラスメントフラグのページでもご確認いただけます。
Q. 「ハラスメントフラグ」はどのような研修ですか?
ハラスメントフラグは、自分と周囲の「ハラスメント感度のズレ」を可視化するゲーム型研修です。匿名で設問に4色判定することで、参加者が能動的にハラスメントと向き合い、自身の行動を考えるきっかけを提供します。
ハラスメントフラグの詳細はこちらをご覧ください。
Q. ハラスメントフラグ研修の導入効果について教えてください。
導入企業様からは、受け身ではなく能動的にハラスメントと向き合う契機となり、社内での活発なコミュニケーションが生まれたとのご感想をいただいています。自身の認識のズレに気づき、行動変容につながる効果が期待できます。
より詳しい導入事例はハラスメントフラグのページで紹介しています。
Q. ハラスメントフラグはオンラインでも実施できますか?
はい、ハラスメントフラグにはオンライン版がございます。Zoomなどのウェブ会議システムを利用して、場所を選ばずに研修を実施することが可能です。
オンライン版の詳細はこちらをご確認ください。
Q. ハラスメント研修用のスライド資料はありますか?
はい、ゲーム実施が難しい場合でも社内で簡易的に研修を行えるよう、本記事で紹介した分類図を含むパワーポイント資料をご提供しています。そのまま研修やe-learningシステムにご活用いただけます。
資料請求はお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
Q. 法的なセクハラの分類についても知りたいです。
法的なセクハラの分類である「対価型セクハラ」と「環境型セクハラ」については、別記事で詳しく解説しています。本記事の無自覚セクハラと合わせてご覧いただくことで、より多角的に理解を深められます。
詳細についてはお問い合わせください。
ハラスメント研修で使えるスライド資料の販売
ゲーム実施までは難しいけれど社内で簡易的にハラスメント研修を実施したい、という場合には、上記の分類図を含むハラスメント研修用スライド販売(ハラスメント研修用パワーポイント資料)を行っています。そのまま研修で使うことも、社内のe-learningシステムに取り込んで使うこともできます。
ハラスメント研修で使えるパワーポイント資料の販売について
具体的なスライドは下記よりご覧いただけます。
研修導入をご検討の方へ
ハラスメントフラグやハラスメント研修用スライドにご興味をお持ちの方は、下記フォームよりお問い合わせください。
詳細な資料、お見積りをご希望の方はまずは下記より資料請求をお願いします。
※同業他社様からのお問い合わせはご遠慮ください。
