2016年2月25日
健康経営と長時間労働とパフォーマンスの関係
健康経営というキーワードが注目されています。
健康経営(けんこうけいえい)とは、従業員の健康増進を重視し、健康管理を経営課題として捉え、その実践を図ることで従業員の健康の維持・増進と会社の生産性向上を目指す経営手法のこと。
Wikipediaより
Wikipediaより
会社の資本とも言える「従業員が健康であること」が仕事の生産性を向上させ、ひいては、企業としての業績に寄与するという、とても本質的な考え方です。
健康経営には「食事」などいくつかの要素があるのですが、今回は「長時間労働とパフォーマンスの関係」について書いていきたいと思います。
長時間労働とパフォーマンス
1997年の南オーストラリア大学のDawsonらの長時間労働とパフォーマンスの研究を御覧ください。
参考URL:https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/document/report/pdf/kangokanri-1.pdf
仕事を始めて14時間が経過すると、血中のアルコール度数が日本の酒気帯び運転の基準となる0.03%を超えてきます。
また、22時間労働では血中アルコール度数が0.1%に到達することもあり、およそ瓶ビール大瓶1本(633ml)を飲んだ時と同じになります。
つまり、14時間を超えると、お酒を飲みながら仕事しているのと同じパフォーマンスになるということです。
まさに従業員の健康状態が生産性に影響を与えることがわかります。
余談ですが、前職のIT企業でこんな話を聞いたことがあります。
シリコンバレーでは金曜日の夜にピザとビールを飲みながらテンションを上げて仕事=プログラミングを行うことがあるそうです。
しかし、そのプログラムはバグ(=ミス)だらけで、月曜日の午前中は、金曜日に作ったプログラムを直すことからはじまるというのです。
これは自ら血中アルコール度数を上げている例ですが、14時間を超える労働はこれと同様のことが起きていると言えます。
まとめ
14時間以上の労働を行うと、酒気帯び運転と同じ血中アルコール度数で仕事していることになる。