ハイポイントインタビューのやり方
以前にAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)について書きましたが、今回はその続きです。
はじめてのアプリシエイティブ・インクワイアリー
AIは4Dサイクルと呼ばれるサイクルに従って実施されます。
日本語で書くと以下のようにになります。
2.(強みを活かした)望ましい未来を描く
3.実現方法を考える
4.実行プランの作成
この中の Discovery = 強みを探す のプロセスで実施されるワークにハイポイントインタビューというものがあります。
ハイポイントインタビューでは通常、2人1組となり、1つの問いに対して、片方の人が、プロスポーツなどで実施されるヒーローインタビューのように、インタビューを行います。
「問い」というのは例えば以下の様なものです。
・これまでで最も良かった上司の話を聞かせてください
・これまでで最も良かったチームの話を聞かせてください
どれにも共通するのが「最も」というキーワードです。
これが「ハイポイント」ということになります。
これまでで最も良かった経験を振り返ることで「ポジティブ・コア」と呼ばれる「強み・重視している価値観」などを発見(=Discovery)ことができます。
1人あたりのインタビュー時間は20〜30分程度とし、インタビューを行う側は気になったり、さらに聞きたい部分について質問をしながら話を聞いていきます。
時間が来たらポジティブコアを探索します。まずは話し手側から「自分で話していて気づいた強み・重視している価値観」を話してもらいます。
続いて、聞き手からも「聞いていて感じた強み・重視している価値観」を話します。
この時、お互いの気づきが違っていたとしても問題はありません。
心理学でよく知られる「ジョハリの窓」にあるように、自分は気づかなかったけど他の人は気づいたこと、を知る(受けいれる)こともとても重要です。
ここまで来たら役割を交換して再びインタビューを実施します。
インタビューが終了したら、ポジティブコアを話し合いましょう。
双方のインタビューが終了したら、今度は4〜6名程度のグループになり、「他己紹介」の要領で、パートナーの話の概要とポジティブコアをシェアしましょう。
様々な人のポジティブコアを知ることで共通している要素をさらに探索していきます。
タイムライン例としては以下のとおりです。
・ペア決め:5分
・インタビュー:20分程度
・ポジティブコアの探索:5分程度
・インタビュー:20分程度
・ポジティブコアの探索:5分
ーーここまで約1時間ーー
ここからは4〜6名のグループで実施します
・パートナーのストーリーとポジティブコアのシェア
1人あたり、3分程度
・みんなに共通するポジティブコアの探索:10分程度
ーーここまで合計で1時間半程度ーー
まとめ
ハイポイントインタビューはペアを組んで、あるテーマに沿ってお互いをインタビューしながら、「ポジティブコア」と呼ばれる「強み・重視している価値観」などを発見(=Discovery)するプロセスです。
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