砂漠からの脱出の詳しい実施の流れ
砂漠からの脱出実施の流れ
今回は、チーム内での合意形成(コンセンサス)を学ぶ砂漠からの脱出の実施の流れをご紹介します。
実施時間:約50分〜2時間
(説明10分、個人ワーク10-15分、グループワーク15-30分、得点の算出・振り返り15-30分)
実施環境:プロジェクター、各チームに1つのテーブル
特徴:
・チームでの合意形成(コンセンサス)について学ぶゲームです。
・弊社提供の砂漠からの脱出キット(カード、ボード、運営スライド)を利用することで
社内講師の方でも簡単に実施できます。
ストーリー(設定)
不時着はあまりに突然で、無線で救援を求める時間もなく、また現在位置を知らせる時間もありませんでした。
しかし、不時着する前に見た周りの景色から、みなさんは飛行プランに示されているコースから約100km離れた所にいることがわかっていました。
また、操縦士は不時着前に、最も近くの居住地は約110km南南西にあることだけをみなさんに告げていました。
この付近は全く平坦で、サボテンが生えている他は不毛の地域です。不時着直前の天気予報では、気温は約43℃になるだろうと言っています。それは、地表に近い足もとでは50℃にもなるだろうことを意味しています。
みなさんは、軽装~半袖シャツ、ズボン、靴下、スニーカーという服装で、各々、各1枚のハンカチとサングラスを持っています。
また、全員で8ドルぐらいの小銭と100ドルの紙幣、1箱のタバコとボールペンが1本あるのみです。
ただ飛行機が燃えてしまう前に、みなさんは次の12のアイテムをかろうじて取り出すことができました。
「まずは、どれが重要なアイテムなのかを見極めよう」あるメンバーが言いました。
「冷静に判断するため、まずは各自で考え、最後は全員で話しあおう。」
12アイテムの中で必要なものから重要度の高い順に1番から12番までの順位をつけなさい。(最も優先度が高いものが1となります)
それでは、実施の流れのご紹介します。
砂漠からの脱出実施のタイムライン 60〜90分推奨
①ルール説明(約5分)
砂漠からの脱出のルールについて説明します。
砂漠に不時着した乗客という設定で、無事に生き残るため、手元に残った12個のアイテムに対して優先順位をつけていくゲームです。
手元に残った12個のアイテムとは下記となります。
・ガラス瓶に入っている食塩(1000錠)
・この地域の航空写真の地図
・1人につき1リットルの水
・大きいビニールの雨具
・「食用に適する砂漠の動物」という本
・磁石の羅針盤
・1人1着の軽装コート
・弾薬の装填されている45口径のピストル
・化粧用の鏡
・赤と白のパラシュート
・約2リットルのウォッカ
※画像は弊社で提供している砂漠からの脱出キット(カード、ボード)となります。
②個人ワーク(約10-15分)
チーム内で話し合う前に、個人で各アイテムに優先順位をつけます。
例えば、このように考えていきます。
(鏡はこういう使い方もできるから、私の中では結構優先順位が上かも。)
(このアイテムは使いようがないから、優先順位は低いだろう)
というように、自分が同じ状況になったらというのをイメージして、12個のアイテムに優先順位をつけます。
③グループワーク(15-30分実施)
ここからが本番です。チーム内で話し合い、チームとしての回答を決めます。
12個もアイテムがあるので、チーム内でも必ず意見が分かれます。
自分が優先順位上位につけたアイテムが、誰かは優先順位を低くつけているかもしれません。
グループワークでは例えば、こんな会話が生まれます。
このように具体的なアイテムの優先順位について話す人もいれば、こんな人も居ます。
さらにこんな人もいます。
このように、意見が違う中でどうやって合意形成を行っていくか。
多数決や諦めではなく、協調的な合意形成のプロセスについて体験を通して学ぶことができます。
制限時間内に、チームとして1つの回答を導き出してもらいます。
カードやボードがあることで、チームでの話し合いがしやすくなります。
④答え合わせ(約10分)
チームでの回答ができたら、答え合わせです。
砂漠からの脱出には、専門家による模範解答(正解)が存在します。
チームで決めた正解と、公式解答の優先順位の差を記録します。
例えば、
自分たちで優先順位7番をつけたアイテムが、公式解答で10番だった場合、ズレとしての3を記録します。
自分たちで優先順位7番をつけたアイテムが、公式解答で4番だった場合も、同様にズレの3を記録します。
全ての解答の発表が終わった段階で、公式解答との差が一番小さいチームが優勝となります。
※実際の研修では、弊社提供の運営スライドを使ってプロジェクターに解答を写します
⑤振り返り(約10-15分)
ゲームが終了したら、振り返りシートを利用して、個人・チームで振り返りを行います。
振り返りを行わず、ゲームを行って、楽しかったね、だけでは非常にもったいないです。
「合意形成の行い方」について、振り返りを通して学びを深めていきます。
このゲームの面白いところは、個人で出した答えより、チームで話し合って出した答えの方が、公式解答との差が小さいという傾向があります。
つまり、1人で考えるよりもみんなで考えたほうが多角的な視点を得ることができて、問題解決に近づく、ということが体感できます。
また、そもそもなぜ人と人の意見が違うのか?を考えることで、意見が違う人との話し合いのポイントを学ぶことができます。
特に、普段の会議などでは進捗状況などの情報や、それにまつわる解釈(その進捗だと間に合わない など)については話し合われますが、目的や価値観についてはみんな理解している前提として進められていきます。
しかし、その前提の違いが後から明らかになると、作業のやり直しや、到達したゴールが違う、という事態が発生していまうのです。
こういった体験を通して、合意形成のポイントとして目的への合意が必要であることを学ぶことができます。
導入社数と受講者満足度
2024年2月現在、砂漠からの脱出の導入社数は約60社、受講者満足度は平均で4.61(5点満点)となっております。
最新の満足度はこちらをご覧ください。
砂漠からの脱出の実施を検討される方へ(無料サンプル貸出あり)
弊社では砂漠からの脱出を実施するにあたっての砂漠からの脱出キット(カード、ボード、運営スライド(pptx形式)、ワークシート(PDF形式)、ファシリテーター向け動画マニュアル)のレンタル(貸し出し)を行っております。
有料となりますが、ゲームキットを利用することでワークシートだけを使って実施するよりも参加者の満足度が高まり、またスライド作成などの準備工数が大幅に削減できます。
また、弊社講師派遣による研修実施も可能です。
なお、解答のみ知りたいというご要望はお断りしております。
解答等はキットをお申し込み頂いたお客様のみにお伝えしております。
砂漠からの脱出キットの概要はこちらを御覧ください。
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