新規社員のオンボーディングで行いたいワークショップ型施策
ここ最近、オンボーディングという言葉が注目されています。オンボーディングとは、新たに入社した人の定着及び、活躍のための取り組みのことです。
なぜオンボーディングという言葉が使われるのかについては下記で紹介されています。
本来は船や飛行機に新しく乗り込んできたクルーや乗客に対して、必要なサポートを行い、慣れてもらうプロセスのことを指します。
オンボーディングとして行うべき施策は下記に挙げたとおり様々です。
⇒人事・総務的なあれこれ含む
・理念浸透研修
⇒トップメッセージでミッションの説明など
・部署内歓迎会
⇒最近はランチの傾向あり
・人事面談
⇒定期的な人事との面談
更に細かい施策についてはこちらが参考になります。
画像参考:https://corp.en-japan.com/success/3508.html
上画像でみると「歓迎」や「コミュニケーション」といった項目についての施策が多く、新たに入った社員と既存社員の交流が1つポイントになりそうです。
そこで、新たに入った社員と既存社員の交流を促すため、ワークショップ形式でのオンボーディング施策を紹介したいと思います。
1.リーダーズインテグレーション
1つ目はリーダーズインテグレーションという手法で、本来は(新たに着任した)リーダーがメンバーに対して行う手法となります。
リーダーズインテグレーションの簡単な流れは下記となります。
2.新たに入社した社員は部屋から「退室」
3.残ったメンバーだけで以下の項目について意見を出す
① 新たに入社した社員について知っていること
② 新たに入社した社員について知らないこと
③ 新たに入社した社員に知っておいてほしいこと
④ メンバーが新たに入社した社員のためにできること
4.今度はメンバーが部屋から「退室」
5.新たに入社した社員が「入室」し、続く・・・
リーダーズインテグレーションの詳しいやり方はこちらをご覧ください。
リーダーズインテグレーションのやり方
この手法の効果はお互いの紹介を構造的に実施できるところです。歓迎会などのフランクな場では上記の3の4つの視点のうちどれかが漏れてしまう可能性が高いというデメリットがあります。
2.コンセンサスゲーム
2つめはコンセンサスゲームを用いたワークショップです。コンセンサスとは合意形成を意味します。
この手のゲームはあるシチュエーションにおいて、個人としての意見を考えた上で、それをメンバー全員で持ち寄り、最後はチームとしての意見にまとめるという流れで実施されます。
ちなみに、上画像は「砂漠で遭難した状態から生き残るためにはどのアイテムが重要なのか」という優先順位を考えていただきます。
詳しくはこちらをご覧ください。
コンセンサスゲーム:「砂漠からの脱出」のやり方
この手法の効果は、ゲーム中、人と意見が合わないときがありますが、ゲーム後になぜ人と意見が合わないのかの要因(上画像)を説明し、今後、新たに入社した社員と既存社員の間で意見が合わないこともあるが、それは持っている情報が違うからなのか、目的が違うからなのかという共通のフレームワークを持つことで無駄な対立を防ぐことができるという点です。
まとめ
いかがでしょうか。オンボーディングの施策については様々ありますが、ワークショップ形式で新規社員と既存社員の交流を図り、スムーズな受け入れや適応を促していく、というのも良いかと思います。