相手の記憶に残るプレゼンテーションをしたい、プレゼンテーションを行う時にはこのように思うこともあるでしょう。では、どのようにすれば相手の記憶に残るプレゼンテーションを行うことができるのか?

今日は、プレゼンテーション研修で教えたい相手の記憶に残るためのプレゼンテーションフレームワークSUCCESs法を紹介したいと思います。

SUCCESs法

SUCCESs法はスタンフォード大学教授のチップ・ハースと、デューク大学シニアフェローのダン・ハースの兄弟が提唱した概念で、彼らの著書「アイデアのちから」で紹介されています。

アイデアのちから

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SUCCESs法はよくある単語の頭文字を取った法則で、上画像の通り、Simple=単純明快である、Unexpected=意外性がある、Concrete=具体的である、Credentialed=信頼性がある、Emotional=感情的である、Story=物語性があるの6つからなっています。(最後のsはSUCESSにするためのおまけですね)

ジョブズのプレゼンに見るSUCCESs法

こうやって文字にされると、考えてみれば当たり前だけど、確かにわかる、でも、具体的にどうすれば?という疑問が湧いてくると思います。そこで、ここでは、プレゼンテーションの天才、スティーブ・ジョブズのiPhoneの発表を参考にしてみたいと思います。

動画の冒頭、ジョブズはこれまでAppleが成し遂げてきた成果について語ります。(物語性)

それから、今日は3つの革新的な製品を発表すると伝えます。(具体性)

そして、それら3つの製品の特徴をシンプルなキーワードで表現します。(単純明快)

さらにその3つの特徴を繰り返し伝え、プレゼンの核心をじらして観衆を煽っていきます(感情的)。

ここで極めつけ。発表したiPhoneの姿が・・・

初代 iPhone 発表

完全にダサい、まさかそんな・・・という意外性(意外性)

最後に、マルチタッチについての説明では特許を取っていることをギャグとして(マイクロソフトへの当てつけですね)ことを話しています。(信頼性)

見事にすべての要素を満たしているように思えます。まさに記憶に残るプレゼンテーションと言えるでしょう。ジョブズがSUCCESsの法則を知っていたとは思えませんが、おそらく考え抜いた結果ハース兄弟と同じ結論に達したのでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。

新入社員や次世代リーダーに対してプレゼンテーション研修を実施する際にはぜひSUCCESs法を伝え、できればジョブズのプレゼンテーションを閲覧し、その要素がきちんと散りばめられていることを紹介してもらうと納得感が増すのではないか?と思います。参考になれば幸いです。


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