従業員満足度と役職の関係(全般的職務満足感の調査より)
社員に対して自社の従業員満足度調査を行っている会社もあると思います。
今回はそんな満足度について書いてみたいと思います。
全般的職務満足感とは
まず、先程書いた「従業員満足度」についてですが、研究の分野では「全般的職務満足感」または、「全体的職務満足感」という言葉が使われます。
言葉の意味合いとしては以下のようなものとなります。
Loche 1969
少し堅い感じで書いてありますが、言いたいことはなんとなくわかると思います。
では、その全般的職務満足感を測るにはどうしたらいいか?ということですが、1991年に日本労働研究機構が6つの質問による尺度を作成しています。
2.現在の仕事に満足している
3.今の仕事に喜びを感じる
4.今の仕事に誇りを感じる
5.朝、仕事に行くが楽しい
6.今の仕事にやりがいを感じる
参考:好業績で魅力ある会社とチームのためのデータサイエンス
https://books.rakuten.co.jp/rb/14910975/
また、これまでの研究では職位が上がると全般的職務満足感も上がることがわかっています。
画像参照先:https://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/documents/0147_02-2.pdf
上図を見てみると、左側の役職が上がるに連れて、右側の全般的職務満足感のMEAN(いわゆる平均値)が上がっているのがわかると思います。
また、職種別に見ると事務職の全般的職務満足感は他の職種に比べるとやや低いことがわかります。(下図)
画像参照先:https://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/documents/0147_02-2.pdf
全般的職務満足感は何によって上がるのか?
では、全般的職務満足感は何によって高まるのか?ということですが、職場と仕事の現状を分析するワークシチュエーションというテストとの関係で以下のことがわかっています。
画像参照先:https://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/documents/0147_02-2.pdf
上図を見ると赤枠で囲まれた全般的職務満足感について、特に「達成」、「意義」、「教育・研修」の相関が高い(数値が大きい)ことがわかります。
それぞれについて一言で言えば以下のようになります。
意義:仕事は組織、自分の人生、社会に関係する有意義なものである
教育・研修:必要な研修や個人のキャリアに役立つ教育が受けられる
参考:好業績で魅力ある会社とチームのためのデータサイエンス
https://books.rakuten.co.jp/rb/14910975/
まとめ
いかがでしたでしょうか。従業員満足感調査を行っている企業様も多いと思いますが、これまでの調査ですでに明らかになっていることも多々ありますので下記の参考資料などをいろいろと調べてみると面白いかと思います。
参考:好業績で魅力ある会社とチームのためのデータサイエンス
https://books.rakuten.co.jp/rb/14910975/
画像参照先:https://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/documents/0147_02-2.pdf