組織を活性化したい、職場を改善したい、社員(や部下)の職場についての意見を聞きたい、このような想いを持っている経営者、人事、チームリーダーの方は多いと思います。

上記のような取り組みをするとき、現状分析が重要となってきます。例えば、組織を活性化したい!と思って社員旅行の企画を行ったとしても、実は社員は評価や給与への不満を持っていて、効果的ではない対策をとってしまう可能性があります。

そこで、今回は職場や、仕事の現状を分析できるワークシチュエーションという診断テストをご紹介し、職場改善の参考になればと思います。

「ワークシチュエーション」テストとは?

ワークシチュエーションチェックリスト日本労働研究機構(現:労働政策研究・研修機構)によって開発されたもので、職務満足と組織風土をチェックするリストです。
ざっくり言えば、仕事や職場の現状分析テストといえます。

チェックは労働政策研究・研修機構のホームページから無料で簡易版のWEBテストを利用することができます。(現在はテストが削除されています

ワークシチュエーション

結果についてはこのように表示されます。(結構わかりやすいです)

ワークシチュエーション

下記からテストを受けることができます。

HRMチェックリストWeb版(個人用)

ホームページでも「簡易版」と謳っている通り、正式なワークシチュエーションは全84項目となっています。

ワークシチュエーションからわかること

ワークシチュエーションによって下記の4つの分野について測定することができます。

1.会社の方針
⇒ビジョン・経営者について

2.仕事の進め方
⇒職務について

3.職場の人間関係
⇒上司やリーダーについて、同僚や顧客との関係について

4.人事管理の状況
⇒処遇・報酬について、能力開発・福利厚生・生活サポートについて

さらに細かく見ていくと以下のようになります。

1.会社の方針
⇒ビジョン・経営者について
・経営陣の管理方針や仕事戦略は妥当なもので皆がそれに賛同している
・経営陣は成員(従業員)の意見を尊重し、それらに耳を傾けるようにしている
・経営陣の行いは倫理的に正しく、成員に信頼されている
・経営陣は新しい試みやアイデアに対して需要的で、それを奨励している
2.仕事の進め方
⇒職務について
・仕事で自分の力を発揮し、達成感を得ることができる
・仕事で自分能力を生かしたり伸ばしたりすることができる
・業務の遂行手順や目標の設定は自分が決められる
・仕事に関係する決定には自分の意見が反映されている
・仕事は組織、自分の人生、社会に関係する有意義なものである
3.職場の人間関係
⇒上司やリーダーについて
・上司は自分の能力を評価し、成長のためにサポートしてくれる
・上司は部下を正当に扱い、公正であり、信頼できる
・上司は仕事がよくわかっており、支援してくれる

⇒同僚や顧客との関係について
・職場は良い人間関係であり、有効的、協力的な雰囲気である
・同僚とは良いチームワークがあり、お互いに助け合って仕事をしている
・仕事相手とは信頼関係があり、コミュニケーションは円滑である

4.人事管理の状況
⇒処遇・報酬について
・昇進/昇格は公正に行われ、活躍の場、キャリアコースが用意されている
・給与制度は公正で業績に見合った十分な報酬が与えられる

⇒能力開発・福利厚生・生活サポートについて
・必要な研修や個人のキャリアに役立つ教育が受けられる
・福利厚生は整備され、各側面で支援してくれる
・家庭生活との両立を可能にするよう各種制度が用意されている
・勤務時間は適切であり、安全で衛生的である

参考文献:高業績で魅力ある会社とチームのためのデータサイエンス

まとめ

いかがでしたでしょうか。

このような観点で職場や仕事の現状を分析することで、どこを改善していくことが職場の改善につながるのかという適切な打ち手を見出すことができます。

ただし、現在は残念ながらテストが削除されているようです。


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