2018年SUMの一橋ビジネスレビューにおいて興味深い論文が紹介されていました。

タイトルはこちらです。

残業時間と職務ストレスの決定要因
直林実咲/澤畠千隼/谷岡凌

この論文で興味深かったポイントが2つありました。
1つめは残業時間と職務ストレスの相関係数について。2つめは上司関係と残業時間と職務ストレスの関係についてです。それぞれ簡単に紹介したいと思います。

1.残業時間と職務ストレスの相関

論文によると、残業時間と職務ストレスの相関係数は0.168ということでほとんど相関なしだったということです。

つまり、残業時間が長いから職務ストレスが向上するということない、ということです。

2.上司関係と残業時間と職務ストレスの関係

論文によると、上司関係が良好であるほど、残業時間が増えるが、職務ストレスは減るということです。

ここからは私見ですが、これは下図のNIOSHによる職業性ストレスモデルの干渉要因の説明とも近しい気がします。

この結果は悩ましいところで、上司関係が良好であるほど、残業時間が増えるということは、残業時間を減らそうと思ったら良好な上司関係は足かせになる可能性があるということです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。もちろん、この論文だけでなく同様の調査を踏まえて残業時間と職務ストレスの関係を考えていく必要がありますが、残業時間や職務ストレスにおいて上司関係というのがポイントになることは間違いないかと思います。

2018年SUMの一橋ビジネスレビューはこちらとなります。


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