2019年11月11日
教育用のゲームを評価するRETAINモデル
弊社が提供しているような教育・研修用のゲームはビジネスゲームまたはシリアスゲームと呼ばれています。
主観としてここ数年で企業研修用のゲームを開発・提供している企業・団体が増えてきたように感じます。量が増えてきたら次は質ということになりますが、ではどのように質を評価するのかという問題が発生します。
そこで紹介したいのがシリアスゲームの評価指標としてのRETAINモデルです。RETAINモデルはGunterらによって2008年に提唱されました。
RETAINモデルでの評価の最高得点は63点で、上記の6項目について0〜3点で評価し、それぞれの項目に重み付けの係数を掛けて合計します。(下図参照)
画像参考:Taking Educational Games Seriously:
Using the RETAIN Model to Design Endogenous Fantasy into Standalone Educational Games
Using the RETAIN Model to Design Endogenous Fantasy into Standalone Educational Games
Table 5 RETAIN weighting chartより
Glenda A. Gunter, Robert F. Kenny, Erik H. Vick
https://www.learntechlib.org/p/166544/
なお、0〜3点の振り分けは、0:全く感じない〜3:とても感じる、のような形ではなく、以下の図のようにルーブリックが公開(評価軸が明示)されています。
なお、日本の研究では、普段からゲームを行う人のほうがRETAINモデルの点数が高いというような発表があり、また、RETAINモデルの点数が高い人ほどやる気、リラックス、参加性などが高かったとある。
参考:シリアスゲームの教育的効果の検証方法
-RETAINモデルによる評価-
稲垣達朗, 唐瀬英子(2011)
-RETAINモデルによる評価-
稲垣達朗, 唐瀬英子(2011)
今後、弊社の製品でもRETAINモデルによる評価を行ってみたいと思っています。