2015年4月18日

システム思考における因果ループ図の読み書き入門

タグ: システム思考, ビールゲーム, ループ図, 因果ループ図,

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システム思考を学び始めると必ず目にするのがループ図です。
因果ループ図とも呼ばれるこの図はシステム思考を代表する
3つのツールの1つとなります。
(残り2つは、システム原型と、時系列変化パターングラフです。)
 
因果ループ図は見たり読んだりするのは比較的簡単ですが
実際にそれを書けと言われたらなかなか難しいものです。
 
今回は因果ループの読み書きについて書いていきたいと思います。
まずは因果ループ図の読み方について見て行きましょう。

因果ループ図とは

1つの要素(重要要素)の値の変化が、他の要素の値にどのように
影響を与えていくか、複数の要素の関係がバランスをもたらすのか、
あるいは拡大や衰退をもたらすのもかを描く。
 
参考文献:システム・シンキングトレーニングブック

因果ループ図の読み方

今回はシステム原型と呼ばれるパターンの1つである
成長の限界」について見て行きましょう。
 
下のループ図はとあるフィットネスジムの成長に関するループ図です。
 
ループ図 成長の限界 自己強化型ループ
 
この図では、販促活動が増えれば、新規会員も増えることを意味しています。
この時、因果を表す矢印の横にS=Same、同方向と記述します。
 
同様に、新規会員の増加は会員総数の増加になりますからこちらもSとなります。
逆に、新規会員の増加が何かの減少をもたらす場合はO=Opposite、逆方向
記述します。(後述)
 
この図の場合は全てがSとなっており、やればやるほど拡大すること
を表しています。これを自己強化型ループと呼びます。
 
しかし、現実はこのようにうまくはいきません。
次のループ図を見てみましょう。
 
ループ図 成長の限界 バランス型ループ
 
 
注目すべきは退会者と会員総数を繋ぐ矢印の部分のO=逆方向です。
これは退会者の増加が会員総数の減少を起こすことを表しています。
この図の場合は前のループ図とは異なり、やればやるほど拡大はせず、
バランスを保つ図となります。これをバランス型ループと呼びます。
 
最後のこの2つのループ図を組み合わせると下図のようになります。
これが因果ループ図です。
 
ループ図 成長の限界

因果ループ図の書き方

冒頭で書いたとおり、因果ループ図は読むのは比較的容易ですが、
書くとなると少し大変です。
 
ぜひ、フィットネスジムの例に近い身近なテーマでループ図を書いてみてください
例えば、テレビで紹介された飲食店のループ図や、便利な道具の発達によるデメリットの発生
なのです。
 
自己強化型ループは問題無いと思いますが、バランス型ループを書くと
手が止まってしまうことがあるでしょう。
こういう場合は、下図のように重要要素の全てに「XXXの増加」
増加という言葉を書いてしまって、そこにOやSを入れ込んでいくと書きやすくなります。
ぜひやってみてください。
 
loop4

因果ループ図を現実社会で実施する

現実社会で因果ループをしっかりと認識することは難しいものです。
現実社会は複雑で、時間の概念によって効果が見えるのは先になるからです。
 
しかし、因果ループ図を把握しなければボトルネックは見えません。
 
そこで、因果ループ図を体感するには大きく2つの方法が考えられます。
1つは、じっくり時間をとって現実の事例を因果ループ図に書いてみること、
もう1つは、シミュレーションゲームを用いて体験することです。

因果ループ図を体感するビールゲーム

システム思考について記述されている学習する組織という本では
ビールゲームと呼ばれるゲームを用いて、システム思考、因果ループ図の
体感できることが書かれています。機会があればぜひやってきみてください。

ビールゲームについて学ぶ


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