ここ数年でシステム思考の注目度が高まっているように思います。
具体的には弊社へのビールゲームのお問い合わせの増加などから感じています。

システム思考が注目される要因としては様々あると思いますが、1つはビジネス書の中でシステム思考や因果ループ図が多く取り上げられるようになったこと、他にもSDGsを考えると、システム思考に行き着くのかもしれません。

1つめのビジネス書にシステム思考が取り上げられている事例として私が最近読んだ世界最速ビジネスモデル 中国スタートアップ図鑑が挙げられます。こちらは各企業のビジネスモデルが好循環を生んでいることを説明するために因果ループ図を掲載しています。

世界最速ビジネスモデル 中国スタートアップ図鑑

また、当然ながら名著学習する組織を読んだことでシステム思考に興味を持ったという方も多いと思います。

2つめのSDGsを考えるとシステム思考に行き着いた、というのは、SDGsをしっかりと考えると循環というキーワードを考慮せずにはいられません。

実際に各企業では下図のようにクローズド・ループ・システムと呼ばれるエコシステムを考えSDGsの目標達成に向けて努力しています。

富士ゼロックス株式会社のクローズド・ループ・システム
クローズド・ループ・システム システム思考
画像引用:https://www.jst.go.jp/sdgs/practices/p060.html

読売新聞東京本社のクローズド・ループ・システム
クローズド・ループ・システム 因果ループ図
画像引用:https://info.yomiuri.co.jp/sustainability/datsutanso.html

システム思考の研修を行う前に注意したいこと

少し前置きが長くなりましたが、システム思考の重要性を理解した方が、「よし、社内研修でシステム思考を取り入れよう!」と考えられると思います。(そしてビールゲームへのお問い合わせをいただきます)

しかし、システム思考の研修を行う前に注意したいことがあります。それはシステム思考の前にロジカルシンキングの研修を行ってくださいということです。

システム思考はロジカルシンキングの土台の上に成り立つものだと思います。
因果ループ図を描くにはロジカルシンキングを使って各要素間の因果関係や主従関係を表現する必要があります。

したがってロジカルシンキングが身についていない(研修を行っていない)のにシステム思考を理解しようとさせるのは少し無理があると考えています。

また、いきなり座学でシステム思考を教えるというのも難しいかもしれません。
前述の学習する組織でも、システム思考の章ではビールゲームというビジネスゲームを例題にしてシステム思考について説明しています。

ビールゲーム以外でも良いと思いますが、システム思考を体験してから座学で学ぶ方が良いかと思います。
ビールゲームについての説明はこちらを御覧ください。

システム思考を学ぶゲーム型研修「ビールゲーム」

まとめ

いかがでしたでしょうか。少し前置きが長くなってしまいましたが、今回はシステム思考の研修を行う前に注意したいこととしてシステム思考の前にロジカルシンキングの研修を行ってください、または、ビールゲームなどを用いて先に体験してもらうという方法をお伝えしました。

なお、弊社ではロジカルシンキング研修の内製化に役立つロジカルシンキング研修用のパワーポイントスライドの販売、そしてビールゲームを用いた研修を行っております。


ロジカルシンキング研修の内製化についてはこちらをご覧ください。

ロジカルシンキング研修で使えるパワーポイント資料の販売について


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