今回はオンボーディングでやるべき3つの要素とチェックリストということで紹介したいと思います。

オンボーディングとは

ちなみに、オンボーディングの定義は以下のように記載されています。

オンボーディングとは、
新しく配属されたメンバーが組織に馴染み、早期に力を発揮できるようにするために
企業が実施する一連の取り組み
のことをいいます。

引用先:https://www.staffservice.co.jp/client/contents/management/column030.html

オンボーディングでやるべき3つの要素とチェックリスト

今回紹介するオンボーディングでやるべき3つの要素とチェックリストはKlein and Polinによる論文と、関連する日本の論文からご紹介させていただきます。

Are Organizations On Board with Best Practices Onboarding?

Klein and Polin(2012)

https://academic.oup.com/edited-volume/34356/chapter-abstract/291454068?redirectedFrom=fulltext

ということで、オンボーディングの3つの要素は下記となります。

1.Inform:情報を与える
2.Welcome:迎える
3.Guide:導く

ちなみに、こちらはKlein and Heuser(2008)によるInform-Welcome-Guideフレームワークとなります。

さらに、Informについて3つに細分化されます。

1-1.コミュニケーション
新入社員とのコミュニケーションを促進する計画された活動
ワンウェイメッセージの提供と対話の機会の双方を含む

1-2.リソース
新入社員が利用できる道具や援助を用意する

1-3.トレーニング
スキルや行動、知識の体系的な獲得を促進する計画された活動

ということで、Inform-Welcome-Guideフレームワークに紐づけた施策のチェックリストは下記のとおりです。

いかがでしょうか。自社の取り組みで漏れている要素や施策は無いでしょうか?
また、下記の論文では、中途採用者のオンボーディング施策の効果を分析されています。

中小企業における中途採用者のオンボーディング施策の現状と効果的な施策
尾形 真実哉

https://www.shokosoken.or.jp/shokokinyuu/2022/10/202210_4.pdf

商工金融 72 (10), 25-44, 2022-10
商工総合研究所

こちらではオンボーディング施策を「定着」と「パフォーマンス」に分けて分析されており、定着とパフォーマンスの両方に有意となったのは職場内コミュニケーションの活性化の推進でした。

また、上司と中途採用者の定期的な面談はパフォーマンスに有意でした。こういう分析はとてもおもしろいですね。

まとめ

いかがでしょうか。今回はオンボーディングでやるべき3つの要素とチェックリストということでInform-Welcome-Guideフレームワークと具体的な施策をご紹介しました。参考になれば幸いです。

関連書籍として下記の書籍のP126でもInform-Welcome-Guideフレームワークが紹介されていました。


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