「ウツ会議」(メンタルヘルス対策ゲーム)から学べる3つのこと
先日、メンタルヘルス対策ゲーム「ウツ会議」を参加者として体験しました。
今回は参加者としてウツ会議を体験し、個人的に学びがあった3つのことについて書いてみたいと思います。
ウツ会議とは
まずは簡単にウツ会議の紹介をしておきます。
ウツ会議はカードゲーム型メンタルヘルス対策の研修コンテンツです。
1チーム4〜6名で実施し、うつ病を発症しているメンバーをみんなでサポートしていくとい協力型のゲームです。
上画像のタワーがうつ病患者(以下、当人)の状態を表していて、タワーが高くなればなるほど危険な状態となります。
そこで、上司、医師、人事、カウンセラーなどの役割を与えられた他のメンバーと共にタワーを取り除くことができれば、当人は寛解となります。
ただし、タワーからカードを取り除くには役割に応じた制約があり・・・という形式です。
ウツ会議から学んだ3つのこと
今回の体験から個人的に改めて学べたこととしては大きく3つあります。
2.うつ病の方の気持ち、発言の理解
3.4つのケアの重要性の再認識
1.うつ病の方への対応(対処)方法
これまで私は自分自身がうつ病を発症した、または、うつと診断された直属の部下を抱えたことはありません。
そのため、「うつ病の方の対処ができますか?」と言われると自信を持って「できます」とは答えられません。
しかしながら、ウツ会議実施後は、うつ病の方にどのように対応(対処)すればよいのかが明確になったと思います。
もちろん、すべての対応が完ぺきにできるわけではありませんが、自分にできること、できないことがわかった状態と言えます。
2.うつ病の方の気持ち、発言の理解
ウツ会議で使われるカードには下記画像のようにうつ病の方の気持ちや発言が記述されています。
画像参照:http://www.utukaigi.com/
先程も書いたとおり自分自身がうつ病を発症したことが無い、かつ、比較的メンタルがタフな方だと思いますので、正直なところ、どのような気持ち、言動になるのか想像がつきませんでした。
しかしながら、ウツ会議でカードを目にして、かつ、声に出して読み上げることでうつ病の方がどのような反応をされるのか、その一端が理解できました。
3.4つのケアの重要性の再認識
最後は、メンタルヘルス対策ではよく言われる4つのケアについての重要性の再認識です。
ウツ会議では、上司や同僚、人事からの支援といったラインケアについても触れられていますが、さらに医者やカウンセラー、バーテンダーといった職場以外の役割が登場します。
これらのメンバーが一丸となって当人をサポートしていく構造となっています。これはまさに4つのケアのフル活用といえます。
セルフケア、ラインケアについて学べるメンタルヘルス研修は多いと思いますが、4つのケアを網羅的に学べるメンタルヘルス対策研修は少ないのではないか?と思いました。
まとめ
私がウツ会議を体験して学んだことは大きく3つです。
2.うつ病の方の気持ち、発言の理解
3.4つのケアの重要性の再認識
ぜひみなさんもウツ会議を職場で体験し、理解を深めてもらえればと思います。