今回は最近話題?のエフェクチュエーションについてご紹介したいと思います。

最近話題?と書いたのはこちらの本が日本の人事部様主催のHRアワードの書籍部門にノミネートされていることや書店でもよく見かけるからです。

日本の人事部 HRアワード ノミネート一覧

エフェクチュエーションとは?

まずは、そもそもエフェクチュエーションって何?ということについて軽く紹介しておきたいと思います。

エフェクチュエーションとは・・・

熟達した起業家に対する意思決定実験から発見された、
高い不確実性に対して予測ではなくコントロールによって対処する思考様式」です

吉田 満梨,中村 龍太.
エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」 (p.19). Kindle 版.

つまり、エフェクチュエーションは起業家特有の思考ということになります。
より具体的に書けば、起業家が新規事業を立ち上げる際の思考法となります。

インディアナ大学のサラス・サラスバシー教授によって提唱されました。

新規事業立ち上げのプロセスの違い

まず、一般人が新規事業を立ち上げる際のプロセスは下記のようなものになるかと思います。

※コーゼーションとは因果論という意味です

一般人の新規事業立ち上げの最初は、ビジネスチャンスの特定から始まります。 最近AIが盛り上がっているからそこで何かできないか?といった感じです。

一方、熟達した起業家の新規事業立ち上げのプロセスは以下のようだと説明されています。

前述のプロセスより複雑になっていますが、最初のプロセスが大きく異なります。

それは、所与の手段から始める、と書かれていますが、つまりは、自分ができることから始めるということです。

書籍の中では、この種のエピソードとしてはありふれているウォークマンの事例が紹介されていますが、たしかにウォークマンはこういう新しい製品を作ろう!という形で始まったのではなく井深氏が飛行機の中で「録音機能はいらないから、もう少し小さい『プレスマン』(当時の製品)で音楽を聞きたい」というある意味で、偶然をテコにして、手持ちの技術を使って、できることから始まっているように思えます。

このようなできることをから始めるプロセスを、エフェクチュエーションの5つの原則の1つ目、「手中の鳥」と名付けています。

ここからはエフェクチュエーションの5つの原則の残りの4つについてそれぞれ簡単に解説していきます。

まずは、失敗したときの損失を見積もって、それが許容可能なのかを考えるという「許容可能な損失の原則」があります。

少し意外に感じるかもしれませんが、熟達した起業家なのに、失敗したときのことを考えて、失敗しても取り返しがつかないようなことにはならない、と見定めてからスタートしているということです。

どこまで失敗を許容できるかがわかっていれば、そこまでは突っ込めるということなのかもしれません。

また「レモネードの法則」というのが3つ目の法則です。これは、偶然をテコにするという意味で、熟達した起業家は、先程のウォークマンのエピソードのように偶然を活かして、手持ちの技術を活用している、いうことにあります。

日経新聞の「私の履歴書」で最も多く出現するワードが「偶然」や「たまたま」だったという話を聞いたことがありますが、成功者は偶然やたまたまを見逃さず、活かす力が高いのかもしれません。

4つめは「クレイジーキルトの原則」と呼ばれています。上のアイコンを見ていただきたいのですが、様々な柄が縫い合わされていることがわかります。

これは、様々なステークホルダーとパートナーシップを構築することを意味しています。熟達した起業家は自分たちにできることから始める(手中の鳥の法則)ということなので、自分たちにできないところはパートナーシップを構築して事業を立ち上げていくということかと思います。

5つ目は飛行機のパイロットの法則です。これは変化の激しい社内の中で、変化を予測するというよりも、自分たちがコントロールできる可能な活動に集中するということです。自責という言葉に近しいニュアンスでしょうか。

ここまでがエフェクチュエーションの5原則の簡単な解説でした。より詳しい内容についてはぜひ書籍をご覧いただけばと思います。


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