コミュニケーション研修を目的別に選ぶための3つの分類を示す図解

【結論】コミュニケーション研修を成功させるには、「社員間の活性化」「社内向けスキル向上」「社外向けスキル向上」という3つの目的から自社の課題を明確にすることが重要です。
例えば、社員間の交流活性化にはビジネスゲームやスポーツ、社内向けにはコーチング、社外向けにはアサーションや質問力を高める研修など、目的に応じた最適な手法を選択しましょう。

目次

1. コミュニケーション研修の目的の分類
2. 社員間のコミュニケーション活性化が目的の場合
3. 1-1.普段関わりのない社員とコミュニケーションを取って欲しい
4. 1-1-a.ビジネスゲーム
5. 1-1-b.スポーツ
6. 1-1-c.体を動かすアクティビティ
7. 1-2.普段は言えない本音を話したり、組織変革を行いたい
8. 社内向けのコミュニケーションスキル向上が目的
9. 2-1.ファシリテーション研修:会議でのコミュニケーション促進
10. 2-2.コーチング研修:部下とのコミュニケーション促進
11. 社外に対するコミュニケーションスキル向上が目的
12. 3-1.アサーション研修:自分のコミュニケーションスタイルを知る
13. 3-2.質問力を高める研修:相手のニーズを引き出す
14. まとめ

弊社ではコミュニケーション研修をお探しの企業様からのお問い合わせを頂くことが多々あります。

しかし、ひとくちにコミュニケーション研修といってもその目的や定義によって効果のある研修や手法は異なります

ここでは、コミュニケーション研修をお探しの方に向けて目的別にどのような研修を選んだら良いのかを書いていきたいと思います。

コミュニケーション研修の目的の分類

【要点】コミュニケーション研修の選び方で失敗しないためには、自社が求める研修の目的を明確にすることが重要です。研修は、社員間の活性化、社内向けのスキル向上、社外に対するスキル向上の3つに分類され、誰を対象とするかで選ぶべき内容が異なります。自社の課題に最適な研修を選択するために、まずはこれら3つの目的の違いを正しく理解しましょう。

コミュニケーション研修は大きく分けて以下の3つの目的に分けて考えることができます。

1.社員間のコミュニケーション活性化が目的(例:チームビルディング)
2.社内向けのコミュニケーションスキル向上が目的(例:コーチング)
3.社外に対するコミュニケーションスキル向上が目的(例:営業力強化)

社員間のコミュニケーション活性化が目的なのか、社内で使えるコミュニケーションスキル向上が目的なのか、顧客や、外注先といった社外の方とのコミュニケーションスキルの向上なのかによって選ぶべき研修も変わってきます。

それぞれについて少し詳しく見て行きましょう。

1.社員間のコミュニケーション活性化が目的の場合

【要点】社員間のコミュニケーション活性化を目的とする研修選びでは、自社が求める具体的なゴールを明確にすることが重要です。この目的は、普段は業務上の関わりがない他部署などの社員同士の交流を促したい場合と、普段は言えない本音を互いに引き出して組織変革にまで繋げたい場合の2つに細分化されます。それぞれの目的に合致した最適な研修プログラムを選択する必要があります。

社員間のコミュニケーション活性化が目的の場合は研修を通して他部署の方や、普段の業務ではコミュニケーションをあまり取らない方とのコミュニケーションを取って欲しいという意図があると思います。

その中で目的を更に細分化すると以下の2つにまとめられます。

1-1.普段関わりのない社員とコミュニケーションを取って欲しい
1-2.普段は言えない本音を話したり、組織変革を行いたい

1-1.普段関わりのない社員とコミュニケーションを取って欲しい

【要点】普段関わりのない社員同士の交流を促すには、みんなで楽しめるワークを取り入れた研修を選ぶことが重要です。具体的には、参加者同士が自然と打ち解けられるビジネスゲームや、体を動かすアクティビティ、スポーツなどを実施する研修が適しています。これらの研修は、お互いの緊張をほぐし、円滑なコミュニケーションを引き出す効果があります。

このような目的の場合は、みんなで楽しめるワークを実施するのが効果的です。
具体的にはビジネスゲームを使った研修や、スポーツ、体を動かすアクティビティが効果的です。

それぞれの特徴を簡単にまとめておきましょう。

ビジネスゲーム

1-1-a.ビジネスゲーム

【要点】コミュニケーション研修におけるビジネスゲームは、情報共有や交渉などの仕事の要素を取り入れながら取り組めるのが特徴です。弊社が最も得意とする分野であり、1年間で400社以上のチームビルディング研修を実施した実績があります。導入企業にはグーグル合同会社やApple Japan合同会社、三菱商事株式会社など、数多くの大手企業や団体が名を連ねています。

ビジネスゲームとは情報共有、交渉などビジネスの要素が入ったゲーム
単純なゲームよりも少し仕事を意識させながら取り組ませることができる。

コミュニケーション研修におけるビジネスゲームとしては

A.協力
B.合意形成
C.Win-Winな交渉

の大きく分けて3つの種類があります。
具体的なゲームについてはこちらを御覧ください。

3種類のコミュニケーションゲーム

なお、弊社が最も得意としているのがこの分野です。
弊社では1年間で400社以上のチームビルディング研修を実施しております。

導入実績の一例(敬称略)

グーグル合同会社、Apple Japan 合同会社、アマゾンジャパン合同会社、
日本マイクロソフト株式会社株式会社日本政策投資銀行、株式会社みずほ銀行、
アサヒビール株式会社、パナソニック株式会社、三菱商事株式会社、
三井物産株式会社、三菱重工業株式会社、株式会社デンソー、
JAXA(宇宙航空研究開発機構)、全国労働者共済生活協同組合連合会(COOP)

詳しくはこちら

バブルサッカー

1-1-b.スポーツ

【要点】コミュニケーション研修にスポーツを取り入れることで、仕事とは異なる一面を把握し、業務外での良好な関係性を構築できます。一方で、参加者の中に運動が苦手な人がいる場合や、当日の天候によって実施が左右される点には注意が必要です。具体的な実施例としては、バブルサッカーなどが挙げられます。

仕事を離れた関係性を構築できる。仕事とは違う一面を把握することができる。
スポーツが苦手な人や、実施が天候に左右される可能性がある。

スポーツの例:バブルサッカー

ヘリウムリング
参照元:http://icebreak-iroha.jp/icebreak/helium-ring(現在は停止中)

1-1-c.体を動かすアクティビティ

やや仕事を離れた関係性を構築できる。協力することの重要さを体感できる。
年配者には少し参加しづらいワークが多い。

アクティビティの例:企業研修向け脱出ゲーム

ヘリウムリングのやり方

1-2.普段は言えない本音を話したり、組織変革を行いたい

ダイアローグでチームビルディング

このような目的の場合は、じっくり時間を取って本音を話し合い、今後のアクションについて全員が合意できる目的・目標を設定することが重要です。

具体的にはダイアログと呼ばれる「対話」が効果的です。
ダイアログにはワールドカフェと呼ばれるブレインストーミングに近い手法や、より深い話を促進するOST(オープンスペーステクノロジー)すごい会議という手法があります。

ワールドカフェのやり方

はじめてのOST(オープンスペーステクノロジー)

2.社内向けのコミュニケーションスキル向上が目的

【要点】社内向けのコミュニケーションスキル向上を目的とする場合、大人数での活性化ではなく、少人数でのコミュニケーションスキル向上を目指すことが重要です。個々のスキルを高めるために、具体的に効果的な2つの研修を導入することが推奨されます。

前述の目的との違いがわかりづらいですが、大人数でのコミュニケーション活性化を目的としているのに対して、こちらは、少人数でのコミュニケーションスキルの向上を目指しています。

具体的には以下の2つの研修が効果的です。

2-1.ファシリテーション研修:会議でのコミュニケーション促進

会議で参加者の意見を引き出すためにはファシリテーション研修が効果的です。

ファシリテーション グラフィック
参考URL:http://jobstylelab.blogspot.jp/2011/05/blog-post_31.html

さらに特殊な研修ではファシリテーショングラフィックと呼ばれる議事録に変わる新しいレコーディング手法を学ぶ研修も存在します。

2-2.コーチング研修:部下とのコミュニケーション促進

【要点】部下との関係性を深め、自発的な成長を促すためにはコーチング研修の導入が最適です。この研修では、相手の主体性を引き出すための傾聴や質問のスキルを体系的に学びます。指導側が一方的に指示を出すのではなく、双方向の対話を通じて信頼関係を築く手法を習得できるため、組織全体の活性化やマネジメント力の向上を目指す企業におすすめのプログラムです。

コーチング研修
参考URL:https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/incompany-training/prog/IT016.html

部下のモチベーションを上げたり、部下の本音を引き出したりと1対1でのコミュニケーションを取るためにはコーチング研修が効果的です。

3.社外に対するコミュニケーションスキル向上が目的

【要点】社外の顧客や外注先との関係構築においては、相手の要望を引き出すスキルや、自身の振る舞いが相手に与える影響を客観的に理解することが求められます。そのため、自らのコミュニケーションスタイルを把握し、対外的なやり取りを円滑にするための実践的な研修を選択することが重要です。

最後は社外の顧客や、外注先とのコミュニケーションスキル向上が目的の場合です。相手の要望を引き出したり、自分のコミュニケーションスタイルを知り、それが相手に与える影響を学ぶ研修が効果的です。

3-1.アサーション研修:自分のコミュニケーションスタイルを知る

【要点】アサーション研修は、自身のコミュニケーションスタイルを客観的に把握し、周囲に与える影響を客観的に見つめ直すための研修です。この研修を導入することで、受講者は自己の傾向を正しく理解し、他者との関わり方を改善するきっかけを得られます。自社に最適な研修を選ぶためにも、まずはこの手法がもたらす効果やアサーションの基本的な概念を正しく理解することが重要です。

アサーション
アサーションとはコミュニケーションタイプを以下の3つのタイプに分けます。
アグレッシブ(攻撃的)、ノンアサーティブ(非主張的)、アサーティブ(バランス型)
自分のコミュニケーションスタイルを知り、相手に与える影響を考えることができます。

3-2.質問力を高める研修:相手のニーズを引き出す

SPIN 研修

質問力を高める研修には営業技法としてのSPIN研修や、ヒアリング研修などが効果的です。

営業に理論を!「SPIN式」営業とは

まとめ

【要点】失敗しないコミュニケーション研修の選定においては、実施目的に合わせて最適な研修を選ぶことが重要です。目的は、チームビルディングなどの「社員間の活性化」、コーチングやファシリテーションといった「社内向けスキル向上」、そしてアサーションや質問力を高める「社外向けスキル向上」の3つに大別されます。それぞれの目的に適した研修手法を理解し、自社の課題に合致するものを選びましょう。

弊社では今回紹介したいくつかのコミュニケーション研修の中で、ビジネスゲームとアクティビティによるコミュニケーション活性化研修を提供しております。

弊社で提供しているゲーム、アクティビティはこちらを御覧ください。

弊社提供のビジネスゲーム/アクティビティ一覧

最後にもう一度。コミュニケーション研修と言ってもその目的によって実施すべき研修は変わります。選定の際の参考になれば幸いです。

1.社員間のコミュニケーション活性化が目的(例:チームビルディング)
 1-1.普段関わりのない社員とコミュニケーションを取って欲しい
  1-1-a.ビジネスゲーム
  1-1-b.スポーツ
  1-1-c.アクティビティ

 1-2.普段は言えない本音を話したり、組織変革を行いたい
  1-2-1.ダイアログ

2.社内向けのコミュニケーションスキル向上が目的(例:コーチング)
 2-1.ファシリテーション研修:会議でのコミュニケーション促進
 2-2.コーチング研修:部下とのコミュニケーション促進

3.社外に対するコミュニケーションスキル向上が目的(例:営業力強化)
 3-1.アサーション研修:自分のコミュニケーションスタイルを知る
 3-2.質問力を高める研修:相手のニーズを引き出す


この記事を書いた人

千葉 順
千葉 順
株式会社HEART QUAKE 代表取締役
元法政大学兼任講師(キャリアデザイン論)
→ 詳しいプロフィール

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