ここ最近、企業研修でも参加型、体験型などの研修スタイルを取り入れる企業様が多くなってきました。ビジネスゲームを用いた体験型研修を提供している弊社へのお問い合わせも様々な要因がありますが、この3年で10倍以上になっています。

この記事をご覧になっている方の中にも研修として体験型のコンテンツを導入したいが理論的な裏付けがあるのか?と気になってたどり着かれた方も多いもしれません。

今回は大人の学び、いわゆる成人学習理論のアンドラゴジーについてご紹介したいと思います。

アンドラゴジーとは

まず初めに、アンドラゴジーについてですが、アメリカの成人学習理論家である、マルコム・ノールズによって大人の学びの特性を体系化したものとして発展しました。

アンドラゴジーが大人の学びについて、ということですが、子どもの学びをペダゴジーと呼びます。ノールズは子どもの学びと大人の学びの区別を以下の5つの項目で明確にしました。

アンドラゴジー 5つ
参考:成人教育学の基本原理と提起 -職業人教育への示唆 –
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mededjapan1970/38/3/38_3_151/_pdf/-char/ja

以下ではそれぞれの項目についてもう少し詳しく説明していきたいと思います。

1.学習者の自己概念

最初の項目である学習者の自己概念についてです。かなりわかりづらいのですが、教科書通りに説明すると以下のようになります。

人間は成熟するに連れて、依存的人格のパーソナリティから
自己主導性をもった人間のパーソナリティへと変化していく

ややわかりづらいので、研修という観点においてざっくりと書くと、参加者が主体性を持って参加できるようにデザインしましょうということになるかと思います。

具体的には、参加者が学ぶ必要性を認識していることや、研修の設計においいても、受け身だけではなく、主体性をもって参加できるような工夫が必要です。

2.受講者の経験の位置づけ

2つ目の項目は受講者の持つ経験の位置づけについてです。子どもの学習(ペダゴジー)においては経験自体が少ないため、それを利用する価値が低いのですが、大人の学びにおいて、特に、企業内での研修においては受講者の持つ経験も学習教材になりうるということです。

企業 ワークショップ
出典:https://greenz.jp/2013/07/01/crossborder/

現在、座学を中心に実施している研修を参加型にしたい場合、参加者の経験を他のメンバーに話すというワークを取り入れることで、それを聞いた他の参加者の学びになることがあるでしょう。

3.学習へのレディネス(学習準備性)

3つめの項目は学習へのレディネス(学習準備性)についてです。レディネスは聞き慣れない言葉ですが、コトバンクにも載っているキーワードです。

教育や学習が行われるためには、対象となる学習者にある程度の素地が必要とされる。 心身の機能が、ある行動や知識を習得できる段階まで発達し、学ぶ準備が整う状態をレディネスという。

参考:https://kotobank.jp/word/レディネス-151776

簡単に書けば、大人の学びは、その必要性を感じた時に実施するのが効果的だということになるかと思います。一般に、企業研修は入社時、昇進時、定期的なサイクル(半年に1度など)に実施されることが多いため、できれば、個人が必要となるタイミングで学べるような仕組みがあることが望ましいでしょう。

具体的には、オンラインによる研修資料の再閲覧や、e-learningによる講義の再受講ができることが理想でしょう。

4.学習の志向性

4つめは学習の志向性です。志向性という言葉からはややわかりづらいですが、内容を知れば、思い当たる節があると思います。

大人は学んだ知識を活用、応用したい、または、直近の課題の解決に利用したいから学ぶということです。

逆に、子どもの学びは将来のために学ぶことが目的となりがちです。小学生程度の勉強であれば足し算・引き算など現実世界でも使える学習ですが、中学生以降の数学などは現実世界ですぐに使えるものではないものもあります。

従って、研修においては、理論的なものだけでなく、現場で活用できる、課題の解決に役立つ具体的を伝えることも重要です。

5.学習の動機づけ

最後は学習の動機づけです。子どもはテストで良い点を取ることで親から褒められる、または、悪い点数を取って怒られたくないから学ぶこともあるかと思います。つまり、外発的動機づけと呼ばれるものです。

大人の学びも学習することで業務範囲の拡充や、昇進・昇給に関わってくるものもあるかと思いますが、基本的には目の前の問題を解決したい、よりよい成果を上げたいという内発的動機づけに基づいて学習することが多いでしょう。

ただし、研修においては先程も触れたように、参加しなければならないから参加しているという受け身の態度になりがちです。従って、研修の設計の中で受講者が積極的に参加するような仕掛けが求められます。ここに弊社が提供しているビジネスゲームが適切だと考えています。

ビジネスゲーム

弊社が提供しているビジネスゲームの一覧についてはこちらを御覧ください。

ビジネスゲーム一覧

まとめ

いかがでしたでしょうか。子どもの学び=ペダゴジーと、大人の学び=アンドラゴジーの違いや、アンドラゴジーの5つの項目に従った企業研修のあり方についてご理解いただけたでしょうか。

後半にご紹介した、体験型研修を実施するためのビジネスゲームに興味のある方はお気軽にお問い合わせください。


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