看護の現場で使われている「報告」のやり方〜SBAR法〜
新入社員研修で必ず教わる内容の1つに報告・連絡・相談のいわゆるホウレンソウがあります。
今回はホウレンソウの中の報告にフォーカスして書いていきたいと思います。
ホウレンソウが徹底されているのは医療の現場
ホウレンソウの浸透が最も進んでいる現場はどこだろう?と考えてみると、人の命が掛っていて、緊急性が高い医療の現場が挙げられると思います。
画像参照:https://www.yurin.or.jp/emergency-department
医療の現場ではできるだけ早く、シンプルに、重要なことを、漏れなく、伝える必要があります。全ては患者の命に関わってくるからです。
そこで、医療の現場で行われているホウレンソウのやり方について調べてみると、報告についてのフォーマットが存在することがわかりました。
それがSBAR法です。
看護の現場で使われている報告のやり方「SBAR法」
SBAR(エスバー)法は下記の通り、それぞれの単語の頭文字をつなげるものです。
SBAR法は報告の際に、上記に示したS:状況、B:背景、A:評価(自分の考え)、R:提案(相手にしてほしいこと)の順に沿って行うやり方です。
病院によってはSBARカードというものを作成しているところもあるようです。
画像参照:http://shimonosekicity-hosp.jp/content/100561360.pdf (現在は削除されているようです。)
SBARについては私の知り合いの看護師が学んでいたTeamSTEPPS®について書かれているこちらの書籍もオススメです。
企業における報告のやり方の1つにはPREP法などもありますが、SBAR法の方がより詳しい報告が行えるように思えます。
PREP方についてはこちらを御覧ください。
新入社員に教えたい「結論から話す」ためのPREP法
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は医療という緊迫感のある現場で利用されている報告のやり方であるSBAR法をご紹介しました。
新入社員研修などでホウレンソウを教える際の参考になれば幸いです。