ハラスメント研修で伝えたいキーワード「かりてきたねこ」
今回はハラスメント研修で伝えたいキーワード「かりてきたねこ=借りてきた猫」をご紹介したいと思います。
借りてきた猫?なにそれ?という方もいれば、あー、それ知ってる、という方もいるかと思います。借りてきた猫は、語呂合わせで、報告・連絡・相談をホウレンソウと呼ぶようなイメージです。
余談ですが、先日娘の保育園でおさない、かけない、しゃべらないの災害時の「おかし」の語呂合わせを見て、懐かしいなーという思いと、借りてきた猫のことを思い出し、ブログを書いています。
前置きが長くなりましたが 借りてきた猫=かりててきねこ はこんな語呂合わせになっています。
かりてきたねこという語呂合わせはハラスメント、特にパワハラ防止に役立つ標語になりうると思います。具体的には部下を叱るときに気をつけるべき7つのポイントとして考えるのが良いと思います。
それでは1つずつ簡単に紹介していきたいと思います。
ハラスメント研修で伝えたいキーワード「かりてきたねこ」
まずは感情的にならないということで、感情的になることで言わなくていいことを言ってしまったり、最悪の場合、手が出てしまうということがあるかもしれません。
これについては怒りをマネジメントするスキルとしてアンガーマネジメントが注目されています。
2つめの理由を話すは感情的にならないにも関連すると思いますが、違反行為、マニュアルからの逸脱、ビジネスマナーの欠如、(できれば数値で見えるような)成果の低下、など、叱るときには相手に納得できるような理由が必要(な時代)だと思います。
3つめの手短にというのは、ネチネチと1時間説教するというのはパワハラに該当する可能性がありますので注意が必要です。
4つめのキャラクター(性格や人格)に触れないは叱るべき事象とその人のキャラクターは分けて考えるべきということです。
本人のキャラクターとは異なりますが、「親の顔が見てみたいよ」というのは、もはや時代錯誤の発言でしょう。
5つめの他人と比較しないは前述の「理由を話す」と関連すると思いますが、叱る理由として「XXさんはできてるのに」という表現は避けたほうがよいでしょう。
6つめの根に持たないは具体的にはミスを叱る際に以前のミスをぶり返すという言動が該当すると思います。
これは感情的になっていたり、説教時間が長くなればなるほど発生することが多いと思いますので、1つめの感情的にならない、そして、3つめの手短にとも関連すると思います。
最後、7つめは個別にしかるについては、間接的に他のメンバーにも注意喚起したいという意図で全員の前で叱るという行動を取る方も多いと思いますが、ミスを指摘されるだけならまだしも、辱めを受けたを受け取られる可能性があります。
このあたりはDiSC理論による個人のタイプとの兼ね合いもありそうです。
DiSC理論による自己分析と新人への接し方
さて、ここまで「かりてきたねこ」をご紹介してきましたが、「かりてきたねこ」は(株)ライフバランスマネジメント研究所 代表 渡部卓様が考案されたキーワードです。
(株)ライフバランスマネジメント研究所 ホームページ
「折れやすい部下の叱り方」(日本経済新聞出版社 2012/11/23発売)で紹介されました。ぜひ、書籍の方も読んでいただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はハラスメント研修で伝えたいキーワード「かりてきたねこ=借りてきた猫」をご紹介しました。参考になれば幸いです。