DiSC理論による自己分析と新人への接し方
新入社員が配属されると悩みのタネとして新人への接し方というものが挙がります。
もちろん、新人と一言に言っても人それぞれで、一概にこうすればいいといった正解はありません。
しかし、相手がどのようなタイプか分かれば、それに合わせた対応というものは可能です。ここでいう対応とは、新人のタイプに合わせた褒め方、叱り方とします。
ではまず、新人のタイプを分析するためのDiSC理論について紹介したいと思います。
DiSC理論で自己分析をしよう
DiSC理論は、1920年代にウィリアム・M・マーストン博士により提唱された自己分析手法です。
DiSC理論はその名の通り、人間の行動パターンを4つのタイプに分類したものです。
influence:感化
Steadiness:安定
Conscientiousness:慎重
それぞれの細かい分析は下画像を御覧ください。
画像参照:https://ameblo.jp/yuji-ohashi/entry-12443477934.html
画像を見て、あなたはDiSCのどの要素が強いでしょうか。
なお、DiSCのアセスメントは日本語版の版権を持つHRD 株式会社から申し込むことができるようです。
https://www.hrd-inc.co.jp/disc_product.html
また、同様のDiSCと同じような4つのタイプ分けに「自己主張の強弱」と「感情表現の強弱」(人思考/データ思考とも言われます)による分類もあります。
DiSCとの兼ね合いで行くとDの要素が強い人をコントローラー、iの要素が強い人をプロモーター、Sの要素が強い人をサポーター、Cの要素が強い人をアナライザーと呼びます。
こちらの分類分けについては下記の書籍が参考になりますので興味がある方はぜひ読んでみてください。
タイプ別の褒め方・叱り方
ということで、新人への接し方として、まずは新人がDiSCのうちのどのタイプかを見極め、それぞれにあった褒め方・叱り方を使い分けていくのが重要となります。
まずは結論から。
オススメの褒め方:成果や工夫について褒める
オススメの叱り方:質問による内省形式で伝える
iタイプ:
オススメの褒め方:人の前で褒める
オススメの叱り方:できた部分と期待を伝える
Sタイプ:
オススメの褒め方:「ありがとう」など、お礼を伝える
オススメの叱り方:できた部分と期待を伝える
Cタイプ:
オススメの褒め方:データや事実ベースで褒める
オススメの叱り方:データや事実ベースで伝える
Dタイプの人は自分自身で「できた・できなかった」を判断することができる人です。うまく行かなかったときに褒めたり、追い打ちをかけるのではなく、質問しながら自分自身で改善点を見つけるように促すことが重要です。
iタイプの人は社会的なつながりを重視する傾向があります。従って、褒めるときは人前で、叱るときは個別と使い分けていくことが重要になります。
Sタイプの人はサポートしてくれたことに感謝するような言葉(ありがとう、助かった、キミがいてよかった)を掛け、叱るときはできた部分と次への期待を伝えることが重要です。
最後に、Cタイプの人は褒めるときも叱るときもデータや事実ベースで伝えることが重要です。
同様のタイプ別の指導方法についてはこちらも御覧ください。こちらは「開放性」と「思考性」という2つの要素の掛け算で4つのタイプに分けています。
新入社員(部下)の4つのタイプに合わせた指導方法
まとめ
いかがでしたでしょうか。DiSC理論による新人のタイプ分けによる接し方(褒め方・叱り方)をご紹介しました。
OJTリーダー研修などの参考になれば幸いです。