今回は心理的安全性学習する組織の関連について書いていきたいと思います。

心理的安全性はご存知の通り、Google内のリサーチチームによる研究の結果、チームの効果性が高いチームが持つ重要な要素で、エイミー・C・エドモンドソン氏のTED動画をご覧になった方も多いと思います。

なお、心理的安全性についてはエイミー・C・エドモンドソン氏によるチームが機能するとはどういうことかという書籍がオススメです。

一方、学習する組織は、ピーター・M・センゲによる書籍で紹介されたこれからのあるべき組織像と言えます。

ナイキ、ユニリーバ、日産自動車などが学習する組織の導入を目指しているということがキジにもなっていました。

ナイキや日産が導入「学習する組織」入門(PRESIDENT Online )

書籍内では学習する組織を以下のように説明しています。

変化の激しい環境下で、さまざまな衝撃に耐え、復元するしなやかさ(レジリエンス)をもつとともに、環境変化に適応し、学習し、自らをデザインして進化し続ける組織である。

今回はこの2つの関連について簡単に書いていきたいと思います。

目指すは「学習する組織」


参考:
The competitive imperative of learning
by Amy C. Edmondson
https://hbr.org/2008/07/the-competitive-imperative-of-learning

上図はThe competitive imperative of learning という論文に記載された心理的安全と責任によるマトリクスを簡単に表したものです。

面白いのは心理的安全性が高く、目標への責任が低いチームはコンフォート・ゾーンと表現されている点です。日本的には仲良しチームということでしょうか。現実的にはこういうチーム・組織は中長期的な成果が出せず、チームは解散、組織は消滅となりかねません。

一方、心理的安全性が高く、目標への責任も高いチームはラーニング・ゾーンと表現され、ここでも学習がポイントとなってきます。

学習する組織の著者、ピーター・M・センゲはこのように言っています。

これからの組織は、一人の大戦略家の指示に従うのではなく、あらゆるレベルのスタッフの意欲と学習能力を生かすすべを見いだす組織、すなわち、学習する組織(ラーニングオーガニゼーション)であるべきだ

書籍「学習する組織」では、学習する組織を構成するのは下記の5つの要素だと記述されています。

1.システム思考
2.自己マスタリー
3.メンタル・モデル
4.共有ビジョン
5.チーム学習

それぞれの詳しい説明はこちらを御覧ください。

ピーターセンゲ著 学習する組織とは

エイミー・C・エドモンドソンも、ピーター・M・センゲも学習する組織を目指すべきと提供していますが、学習する組織を作るには心理的安全性が必要であることが上図からも明らかです。

一方、書籍「学習する組織」では「心理的安全性」という言葉について直接的には触れていませんが、5つ目の要素であるチーム学習の章では「合致(アラインメント)」といった表現で近しい表現をしていると思います。

まとめと関連製品のご紹介

いかがでしょうか。昨今注目されている心理的安全性は最終的には学習する組織につながっていく、または学習する組織を作るには心理的安全性が必要であるという関連性が見て取れたかと思います。

なお、弊社では心理的安全性を知り、高めるためのゲーム型ワークショップ(研修)である「ベストチーム」を提供していますが、ベストチームでは、関係性と業績の2つを高めることの重要性を伝え、具体的にどのような行動が求められるのかを説明しています。

心理的安全性 ワークショップ

2024年2月現在、ベストチームの導入社数は約90社となっており、アンケートのユーザー満足度は5段階評価で4.94となっております。


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【導入事例】株式会社クラベス様でベストチームをご利用いただきました


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