ここ数年で弊社には外国人社員も一緒にできる研修コンテンツはありますか?というお問い合わせがいます。

これは単に英語で研修できますか?という言語の問題と、異文化コミュニケーションの問題の2つの要素があると感じています。

異文化コミュニケーションの意味合いとしては外国人社員と日本人社員との価値観の違いによるコミュニケーションギャップを解消したいというのはもちろん、日本人同士でも、ジェネレーションギャップダイバーシティを意識した異文化コミュニケーションが求められているのだと思います。

そこで、弊社では、ビジネスゲームと呼ばれる教育研修用ゲームを用いて異文化コミュニケーション研修を提供しています。

なぜ、ゲームを用いるのか、といえば、ゲームを行いながら異文化コミュニケーションの疑似体験ができるからです。例えば、日本人しか参加していない研修だとしても異文化コミュニケーションを体験できる仕掛けがゲームに含まれています。

ここからは異文化コミュニケーション研修で使える具体的なゲームを紹介したいと思います。

1.バーンガ

1つめのゲームはバーンガというゲームです。このゲームは普段は常識だと思っていたことや、ルールなどの前提が通用しない時にどのような気持ちになったり、どのように対応できるのか(すべきなのか)を体感するゲームとなっています。

ゲームの概要は以下のようになっています。

1.4グループ(各グループ4〜6名)以上で実施します。
2.各グループではトランプゲームを行います。(ただし、無言で)
3.各グループの1位と最下位は別のグループに移動します。
4.またトランプゲームを行い、2と3を繰り返します。


※画像は弊社提供のバーンガのゲームセット

単にグループを移動しながらトランプゲームを行うだけなのですが、異文化コミュニケーションを体験できる仕掛けがあります。実は各グループで行うトランプゲームのルールが微妙に異なるということ、そして、それはあらかじめ知らされていません。また、ゲームは無言(ジェスチャーは可能)ということです。

したがって、各グループの1位と最下位が別のグループに移動すると、自分たちのグループとは異なったルールでゲームが行われます。するとこんなことが・・・

株式会社HEART QUAKE

参加者A

え?そのカードは出せないでしょ!!

元々そのグループに居た人に怒られてしまうのです。
一方、相手は他のグループから来た人はビックリして反論しようとします。

お客様

参加者B

え?なんで?出せるでしょ!
前のグループでは出せたよ!

しかし、この会話を無言(ジェスチャーのみ)で行わなければならないため、うまく指摘できません。このような状況下でどのような行動を取るか、がポイントになります。

ゲーム後の解説では上図のコンフリクトマトリクスを紹介します。ゲーム中、自分の意見をジェスチャーで主張せず、相手のルールに合わせようとする人は右下の適応行動と言えます。

一方、自分の意見をジェスチャーで主張し、相手のルールと戦う人は左上の競争行動と言えます。できれば右上の協働が望ましいわけですが、普段のコミュニケーションでもゲーム中と同じような行動を取っていないかを振り返っていただきます。

バーンガについての詳細はこちらもご覧ください。

異文化コミュニケーションを体験するゲーム「バーンガ」

2.NASAゲーム

異文化コミュニケーション ゲーム

2つめはNASAゲームと呼ばれるコンセンサス(合意形成)ゲームです。

このゲームは、特定のシチュエーションの中で各自が意見を考え、その後、1人1人の意見を最終的にチームの意見に集約するなかで納得感のある合意形成ができるかどうかというゲームとなります。

特定のシチュエーションとは、NASAゲームの場合は月での遭難状態となり、母船に無事にたどり着くために手元に残った15個のアイテムに優先順位をつけることとなります。(下画像参照)

ゲームを行っていくと、月でこのアイテムは使えるのか?月は暑いのか寒いのか?この距離なら歩けるのか?などそれぞれの持つ情報や解釈が違うことに気づきます。

例えばこんな会話が生まれます。

株式会社HEART QUAKE

参加者A

ピストルは危ないから15番でいいよね?

このように具体的なアイテムの優先順位について話す人もいれば、こんな人も居ます。

お客様

参加者B

ピストルのメリットも考えようよ。ていうか、食べ物とか、移動系とか、そういうもっと大きいカテゴリーから考えるのはどお?

さらにこんな人もいます。

お客様

参加者C

そもそも、助けを待つのか、自分たちで目的地に向かうのかから考えない?

株式会社HEART QUAKE

参加者D

てか、全員で生き残るの?誰か1人でも生き残ればいいのかな?そうなるとピストルは・・・

ゲーム後の解説では、下図のような、人によって意見が異なる要因を説明し、チームとして意見をまとめていくには、まずは目的を確認(合意)していくことが重要であることを伝えていきます。

異文化コミュニケーションにおいて、価値観や情報は異なれど目的が理解できれば相互理解できるという可能性が高まると思います。

英語版の資料のご用意もありますので、外国人社員と一緒に実施することも可能です。
英語 研修 グループワーク

NASAゲームについての詳細はこちらもご覧ください。

NASAゲーム実施の流れ

各ゲームの詳細資料(PDF・無料)請求について

弊社では上記のゲーム型異文化コミュニケーション研修のコンテンツを講師派遣型はもちろん、ゲームキットのレンタル(社内講師で実施可能)で提供しています。

導入にあたって金額を含めた詳細資料をご希望の方は下記からお問い合わせください。

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