新型コロナウイルスの影響もあり、注目されているキーワードの1つにDX(デジタルトランスフォーメーション)があります。

デジタルトランスフォーメーションがなぜDXと略されるのかは、「Trans」という単語を「X」と略すことが英語圏では一般的だからだそうです。へー、そーなのかーという感じですが、気になるところなので抑えておきましょう。

DXの定義ですが、Wikipediaには以下のように記載されています。

ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念である

Wikipediaより

特にビジネスにおける文脈では、ざっくり言えば、ビジネスモデル・オペレーションをIT化・オンライン化させるという意味合いだと思います。

例えば、弊社は研修会社ですが、これまで集合研修のスタイルで実施してきたものを、zoomなどのビデオ会議システムを用いて、オンラインで実施できるようにするという変化を取り入れる、といったことがDXといえます。

なんだそんなことか、と思う方もいるかと思いますが、実はオフラインの研修をオンライン中心にしていくには、ビデオ会議システムでできること・できないことを知り、その特徴に合わせてカリキュラム自体を変更する必要があります。

DX人材に必要なスキルとは?

そこで、必要なのはDX人材と呼ばれる人材です。DX人材に求められるスキルとしてプログラミングやデータ分析などが思いつくと思いますが、今後不足が予想される人材を見ると少し意外な結果がでてきます。

画像参考:デジタルトランスフォーメーションに必要な技術と人材
IPA 社会基盤センター
https://www.ipa.go.jp/files/000067935.pdf

これを見る限り、プログラミングやデータ分析というスキルよりもむしろ、物事を俯瞰して見ることができ、仕組みを再構築できる人材が求められていると言えそうです。

そう考えると、今後の世の中ではComputational Thinking(計算論的思考)と呼ばれる思考法が基礎スキルとして求められてくるような気がします。個人的な解釈としてはプログラミング的思考とも言えると思います。

Computational Thinking
画像参照:https://cspathshala.org/2017/10/25/computational-thinking-curriculum/

Computational Thinkingは以下の4つの要素から構成されます。

1. Decomposition:問題の分解
複雑な問題を細かい単位に分解すること。

2. Pattern Recognition:パターンの発見
物事の法則性を見出すこと。

3. Abstraction:抽象化
問題を単純化するために重要な部分だけを残すこと。

4. Algorithm Design:手順化
手順を明確にして、誰でもできるようにすること。

これらのスキルは汎用的でDXというキーワードは関係なく必要なものですが、ビジネスモデルやオペレーションをデジタル化していく際には特に必要となります。

先程も書いたとおり、この4つのスキルはプログラミング的思考ともいえ、システム開発をする上では必須の考え方です。(一応、私は大学で情報工学を専攻し、その後IT企業でエンジニアとして5年勤務していました)

DX化にはなんらかのシステムの企画・開発・導入が必須だと思いますが、プログラミングやデータサイエンスなどの前にこの考え方を身に着けていないと大変なことになると考えています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「DX人材に必要な基礎スキル?Computational Thinkingとは」というテーマでプログラミングやデータサイエンスといった切り口ではないスキルについてご紹介しました。

今後社内でDX人材の育成を進めていく中で参考になれば幸いです。


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