2017年1月1日

経営系学部におけるPBLへのご提案

タグ: PBL, アクティブラーニング, ビジネスゲーム, 経営学教育におけるPBLのジレンマ,

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過去の記事でも何度か書いたが大学教育を中心にアクティブラーニングの導入が進んでいます。
 
アクティブラーニングについては過去の記事に譲るとして、導入方法の1つにPBLが挙げられます。

ご存知の方も多いと思いますが、PBLとはProject Based Learning
または、Problem Based Learningと呼ばれ、
「プロジェクトを主体的に遂行することで、獲得した知識を身体化していく」学習形式とされています。
※経営学教育におけるPBLのジレンマより

経営学教育におけるPBLのジレンマ


 
友人でもある真木圭亮 氏の「経営学教育におけるPBLのジレンマ」には以下のような記述がありました。
 
真木氏は理系教育と経営学系教育の違いとして2つの点を挙げています。
 

ひとつめは学んだ内容がどのように活かされるのかについて明確に
認識できるか否かである。
 
理系は、得た知識を活かす対象が明確である。情報系であればシステム構築に
知識を活かすことができる。
 
これに対して経営学教育では、得た知識がどのように活かされているのかが、
必ずしも明確でない。
 
たとえば企業経営や組織運営は極めて複雑であり、しかも実験室実験とは異なり、
その状況を制御することができないために、知識が何に対してどのように、
そしてどれほど活かされたのかを明確にすることがとても難しい。

これはつまり、実践するフィールドの有無や、実践への障壁の高さについての指摘だと感じています。
 
たとえば、実際に起業してみるということが不可能ではないが、
その障壁は理系の知識活用のフィールドの用意と比べると高いことは明らかです。
 

2つめの違いは、問題が絞り込まれているか否か、という点である。
 
理系は各分野に高度に専門特化しているため、問題の焦点を絞り込んで
議論を進めることができる。
理系のPBLでは、事前に解決すべき問題が与えられている場合が多い。
 
これに対して、経営学に関わる現象は、そもそも何が問題であるのかを
定めることから始める必要がある。
したがって、問題解決能力に先立ち、そもそ問題は何であるのか、
そしてその問題の構造はどのようなものであるのか、が経営学系教育における
PBLでは問われるのである。

こちらは、扱う問題の広さに関する指摘だと感じています。

たとえば、マーケティング系の学部では、既存の企業の商材のマーケティング企画をだし、
企業側にプレゼンし、実際に実践してみるという企業活動の一部のプロセスに特価した
プロジェクトがメディアなどでも多く取り上げられています。
 
このように経営学系教育の場合は、企業活動全体の特定のプロセスに絞ったPBLが求められるが、
そのプロセスも厳密には他の要素と絡み合っていることは多々あるのが現実です。
例:製品価格と企業ブランディングか関わり合いがあるでしょう
 
以上の指摘から経営学系教育におけるPBLへのハードルを下げるに

1.実践するフィールドの用意のための障壁を下げること
 
2.企業活動における限定的なプロセスに特化すること

が重要といえるでしょう。
 
特に2つめのハードルを下げることで、上部で真木氏が懸念されていた「得た知識が活用されている」
イメージを強く与えることができると考えています。

弊社からの提案:PBLでのビジネスゲームの活用


 
そこで弊社として経営学系教育のPBLの導入に対して提案したいのが
ビジネスゲームの導入です。
 
すでに一部授業やゼミなどでは貿易ゲームや、ビールゲーム
と呼ばれるビジネスゲームを導入しています。

ビールゲームについてはこちら

 
なお、ビジネスゲームとは、ビジネスシミュレーションゲームと呼ばれる、企業活動の疑似体験をできるゲーム
のことです。
 
日本でゲームと言えば、テレビゲームや、ソーシャルゲームなどが思い出されるが、
ビジネスゲームは、あくまで教材としてのゲームであり、カードゲームが、ボードゲームなどの
アナログゲーム形式のものも多いのが特徴です。
 
ビジネスゲームを用いることで先にまとめた2つのハードルを下げることができる
と考えています。
 
ひとつめの、実践するフィールドについては、ビジネスゲームを用いることで企業とのタイアップも必要なければ、
実際に起業する必要もなく、会社経営の疑似体験を行うことができます

 
2つめの企業活動の限定的なプロセスに特化するという部分においても、
たとえばビールゲームがサプライチェーンマネジメントについて学ぶゲームであるように、
また、弊社が開発した「財務の虎」が会計を学ぶゲームであるように、
それぞれに特化したビジネスゲームを選ぶことで、知識の活用の領域を限定できると考えています。

ゲームを使った会計研修の感想【クックパッド株式会社様】

 
また、ビジネスゲームの活用には副次的な効果として、ゲームに勝つための戦略を考える中で、
論理的思考力や、メンバーとのコミュニケーションが求められることで、
社会人基礎力も鍛える効果があると予測されます。

まとめ

経営学系教育におけるPBLの導入でお困りの方で、ビジネスゲームの導入に興味がある方は、
既存のゲームの紹介、または、新たなビジネスゲームの共同開発などご協力ができると思いますので、
ご連絡いただければ幸いです。
 
弊社としてはビジネスゲームの活用を通して、楽しみながらも、
知識の活用ができる教育を提供したい
と考えています。


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