危機管理コンセンサスゲーム「船長の決断」のやり方
今回は危機管理、リスクマネジメントをテーマにしたコンセンサスゲームである船長の決断のやり方についてご紹介したいと思います。
コンセンサスゲーム全体に言えることですが、やり方としては、まず自分の意見を提示し、その後、チームで話し合いながら全員で1つの結論を導くという流れになります。
時には意見が対立することもあるでしょう。それを多数決や、諦めではなくしっかりと話し合って合意することを目的としています。
ゲームの設定は以下の通りです。
港を出発し、まもなく日が暮れようとしています。
ここまで穏やかに航海してきましたが、霧が濃くなり視界が悪化してきました。
レーダーに他の船の影が映り、あわてて回避しようとしましたが、時すでに遅し。
他の船と衝突してしまいました。
あなたは船長として、ただちに適切な判断を下す必要があります。
次の10個の処置のうち、重要で素早く処置すべきものから順に、1~10位までの順位をつけて下さい。
10個の処置項目
⇒船内に興奮を静めるための音楽を流す
B:救命艇
⇒乗務員に救命艇を降下するように命令する
C:発電機
⇒非常用発電機が運転されているかチェックさせる
D:つり道具
⇒各救命艇につり道具を分配させる
E:医薬品
⇒船医に医薬品を持ち出させる
F:状況確認
⇒衝突箇所の現場に乗務員を配置し、事故の状況を把握確認させる
G:非常通知
⇒船内に非常事態を通知する
H:水密戸(すいみつど)
⇒船内破損区画の水密戸を閉鎖させる
※水密戸とは水の侵入を防ぐための戸
I:相手救助
⇒相手船の乗務員の救助のために救命艇を降ろさせる
J:SOS
⇒近くを航行中の船にSOSを発信、救助を求める
「船長の決断」のやり方
ゲームは以下の流れで実施されます。
2.まずは個人で考えます(10分程度)
3.グループ(4〜6名)で考えます(20分程度)
4.得点計算
5.優勝チームと最優秀個人の発表
6.振り返り
※画像は弊社で提供している船長の決断ゲームキット(カード、ボード)となります。
得点計算では、自分や自分のチームの付けた優先順位と正解の優先順位との差(ズレ)を算出して、それを10項目分合計します。
例えば、SOSについて、自分は優先順位「2」としていたが、正解が「5」だった場合、差(ズレ)は3となります。
これを10項目足し合わせるので、点数は低いほど正解に近いということになります。
コンセンサスゲームの振り返りのポイント
コンセンサスゲーム共通の振り返りのポイントとしては下記が挙げられます。
2.ファシリテーター役を決めて、全員の発言量に考慮する
などの会議運営のスキルが無いと特定の人の意見に引っ張られてしまう
3.チームで目的を共有することが重要
弊社が実施するコンセンサスゲームを用いた研修ではこちらの記事のような振り返りを行っています。
コンセンサスゲームで伝えている合意形成のポイント
船長の決断と他のコンセンサスゲームとの比較
コンセンサスゲームには他にもNASAゲーム、砂漠からの脱出など様々な種類がありますが、船長の決断の特徴は危機管理、リスクマネジメントがメインテーマとなっています。
したがって、ゲーム後の振り返りにおいても、前述の合意形成のポイント以外に、リスクマネジメントについての振り返りを行うことでより現実社会に使える知識の提供(上画像のリスクマネジメントのマトリクス)などが可能となります。コンセンサスゲームの中でもより研修向けと言えるかもしれません。
実施要項、概要はこちらをご覧ください。
実施時間:約50分〜2時間
(説明10分、個人ワーク10-15分、グループワーク15-30分、得点の算出・振り返り15-30分)
提供方法:
1.講師派遣
2.キットレンタル(社内講師での実施、船長の決断ゲームキットを利用師の実施)
金額:5万円〜(社内講師での実施、20名まで場合)
特徴:
・合意形成(コンセンサス)について学ぶゲームです。
・危機管理やリスクマネジメントについて学ぶゲームです。
なお、オンライン版についてはこちらをご覧ください。
危機管理コンセンサスゲーム「船長の決断 オンライン」
実施をご検討中の方へ(まずは資料請求をお願いします)
いかがでしたでしょうか。今回は危機管理コンセンサスゲーム「船長の決断」のやり方を紹介しました。
船長の決断の詳しい実施の流れ(タイムラインなど)についてはこちらをご覧ください。
「船長の決断」実施の詳しい流れ
船長の決断を講師派遣、または、社内講師で実施をご検討中の方は、まずは下記より無料のPDF資料をご請求ください。
社内講師で実施をご検討中の方には前述の船長の決断ゲームキット(カード、ボード、運営スライド、動画マニュアル)を提供させて頂きます。
有料となりますが、ゲームキットを利用することでワークシートだけを使って実施するよりも参加者の満足度が高まり、またスライド作成などの準備工数が大幅に削減できます。ぜひ、ご検討ください。
※同業他社様からのお問い合わせはご遠慮ください。