今回はリクルートワークス研究所さんが出されている「企業のムダ調査」データ集から企業における27のムダをご紹介したいと思います。

早速、結論から。

1. 頻度や1回あたりの業務量が多過ぎる業務・作業

2. 成果や実施の目的が分からない業務・作業

3. システムがない・古いことで、紙でやらざるを得ない業務・作業

4. 簡単な方法があるのに、わざわざ面倒だったり時間がかかる方法でやっている
 業務・作業

5. 手戻りが多い業務・作業

6. ほぼ自分自身の出番はないが、念のために参加している場や、
 それにともなう業務・作業

7. 不必要に細かすぎたり、必要以上に高い品質を要求される業務・作業

8. 誰かのミスや対応遅れなどで発生する手待ち時間

9. 品質に影響がないのに、上司や関係者の志向や好き嫌いに対応するための
 業務・作業

10.自分は必要性は感じないが、上司や関係者が必要だと言うので実施している
 業務・作業

11.上司や関係者間の方向性や意見の不一致に対応するための業務・作業

12.上司や関係者からの支援が不足する中で行う業務・作業

13.業務の関係者の能力・努力の不足の穴埋めをするための業務・作業

14.部外者からの思いつきでのアドバイスや提案に対応するための業務・作業

15.ポイントが曖昧、長い、同じ話を繰り返すといった上司や関係者に付き合う時間

16.付き合い仕事、付き合い残業

17.長時間働いて頑張っていることをアピールをするための労働時間

18.「働いていない」と上司や周囲から思われるのを避けるために使っている労働時間

19.いつか利益につながる、日の目を見ると信じられているために行っている
 業務・作業

20.残業代を確保するために、増やしたり、のんびり行っている業務・作業

21.自身の能力の不足によって発生している業務・作業

22.自身の成長のためにあえて引き受けている業務・作業

23.自身の評価・評判を高めるためにあえて引き受けている業務・作業

24.必須ではないが、付随的な得があるために行っている業務・作業
(例:美味しいものを食べられる接待、マイレージを貯められる出張)

25.お客様を過剰にもてなすサービスに費やす業務

26.社外に、いい顔をするために、駆り出される業務・作業

27.他社でも実施しているという理由で、深く考えずに自社でも実施している
業務・対応

「企業のムダ調査」データ集

リクルートワークス研究所
https://www.works-i.com/research/works-report/2023/forecast2040_muda_data.html

どうでしょうか?共感できるムダが多いのではないでしょうか。

レポートでさらに面白いのはこれらのムダをマトリクスで分類されている点です。
具体的には横軸に上司や関係者 ー 個人能力、つまり、他者と自分という観点、そして、縦軸にシステム ー 体制という、仕組みと雰囲気という軸をとっています。


画像引用:「企業のムダ調査」データ集 P.10
https://www.works-i.com/research/works-report/2023/forecast2040_muda_data.html

全体的には体制に関するムダが多いですね。ハイコンテクストで、空気を読む力が高い日本人ならでは、というところでしょうか。

上表で黄色くなっている文字がありますが、これは下記のように説明されています。

経営者・役員は「個人能力」側のムダを認識している。
組織長は「上司・関係者」側と「体裁」側(第四象限)のムダを認識している。
就業者は「上司・関係者」側と「システム」側(第一象限)のムダを認識している。

「企業のムダ調査」データ集 P.10
https://www.works-i.com/research/works-report/2023/forecast2040_muda_data.html

ということで、立場によってムダに感じている観点が異なるということがわかります。

トヨタの7つのムダとの関連性

ところで、ムダといえば、トヨタの7つのムダが有名だと思います。
トヨタ 7つ ムダ

過去記事でもトヨタの7つのムダについては触れたことがあります。

段取り研修で伝えたいトヨタの7つのムダ

では、先ほど紹介した27のムダはトヨタの7つのムダのどれに該当するのでしょうか。私見になりますが、分類してみました。
とはいえ、トヨタのムダの分類は製造業をベースとした分け方なのでそのまま当てはめるのはかなり難しいという感想です。

これが正解だとは思えませんが、ざっくりこんな感じだとすると、加工のムダ、つまり、やり過ぎが多い気がします。また、造りすぎムダの分類される「仕事のための仕事」が多いのも問題です。

ただし、(?)をつけた下記の2つについてはそもそもムダと言えるのかな?という疑問が残りました。

22.自身の成長のためにあえて引き受けている業務・作業
23.自身の評価・評判を高めるためにあえて引き受けている業務・作業

まとめ

いかがでしたでしょうか、今回はリクルートワークス研究所さんが出されている「企業のムダ調査」データ集から企業における27のムダをご紹介しました。

レポート全文もぜひ読んでみてください。

1. 頻度や1回あたりの業務量が多過ぎる業務・作業

2. 成果や実施の目的が分からない業務・作業

3. システムがない・古いことで、紙でやらざるを得ない業務・作業

4. 簡単な方法があるのに、わざわざ面倒だったり時間がかかる方法でやっている
 業務・作業

5. 手戻りが多い業務・作業

6. ほぼ自分自身の出番はないが、念のために参加している場や、
 それにともなう業務・作業

7. 不必要に細かすぎたり、必要以上に高い品質を要求される業務・作業

8. 誰かのミスや対応遅れなどで発生する手待ち時間

9. 品質に影響がないのに、上司や関係者の志向や好き嫌いに対応するための
 業務・作業

10.自分は必要性は感じないが、上司や関係者が必要だと言うので実施している
 業務・作業

11.上司や関係者間の方向性や意見の不一致に対応するための業務・作業

12.上司や関係者からの支援が不足する中で行う業務・作業

13.業務の関係者の能力・努力の不足の穴埋めをするための業務・作業

14.部外者からの思いつきでのアドバイスや提案に対応するための業務・作業

15.ポイントが曖昧、長い、同じ話を繰り返すといった上司や関係者に付き合う時間

16.付き合い仕事、付き合い残業

17.長時間働いて頑張っていることをアピールをするための労働時間

18.「働いていない」と上司や周囲から思われるのを避けるために使っている労働時間

19.いつか利益につながる、日の目を見ると信じられているために行っている
 業務・作業

20.残業代を確保するために、増やしたり、のんびり行っている業務・作業

21.自身の能力の不足によって発生している業務・作業

22.自身の成長のためにあえて引き受けている業務・作業

23.自身の評価・評判を高めるためにあえて引き受けている業務・作業

24.必須ではないが、付随的な得があるために行っている業務・作業
(例:美味しいものを食べられる接待、マイレージを貯められる出張)

25.お客様を過剰にもてなすサービスに費やす業務

26.社外に、いい顔をするために、駆り出される業務・作業

27.他社でも実施しているという理由で、深く考えずに自社でも実施している
業務・対応

「企業のムダ調査」データ集

リクルートワークス研究所
https://www.works-i.com/research/works-report/2023/forecast2040_muda_data.html


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