【新卒採用】リクルーター制度活用の「3つの要素」 ”採用弱社”の戦略論 その7
“採用弱社”の戦略論をシリーズでお届けしております。
なお、学生から見たネームバリューや認知が弱い企業 = 採用弱者、または、採用弱”社”に向けた記事となります。
シリーズの記事一覧はこちらからご確認いただけます。
”採用弱社”の戦略論
リクルーター制度活用の「3つの要素」
今回のテーマはリクルーター制度についてです。
採用担当者が少ない(研修担当なども兼務している)ことが多い採用弱社では現場社員にも採用活動に協力してもらうことが重要となります。
前回の記事では面接官として現場社員に協力してもらうことについて書きましたが、今回はその前段となるリクルーター制度についてです。ちなみに、リクルーター制度とは、自社の社員を採用活動のメンバーに任命する制度です。
最近ではスクラム採用などと呼ばれることもあります。
参考:https://hcm-jinjer.com/media/contents/b-contents-saiyo-sukuramu-190408/(現在は記事が削除されています)
リクルーターと志望度の関係
株式会社ディスコの調査によると「リクルーターの印象が志望度に影響する」と答える学生は9割を超えており、リクルーター制度を上手く活用することの重要性を伺い知ることができます。
画像参照:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ【2019年卒就活生モニター調査】9月1日時点の就職活動調査
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/19monitor_201809.pdf
リクルーター制度には採用強社が実施する「優秀層の囲い込みに活用する施策」のイメージを持つ方が多いかもしれませんが、活用方法を工夫することで採用弱社の戦略として取り入れることも十分に可能です。
そこで今回は、採用弱社が新卒採用でリクルーター制度の活用を検討する上で押さえておきたい情報をご紹介します。
リクルーター制度活用の「3つの要素」
まずは3つの要素から。
2.リクルーターはいつ動くのか?
3.リクルーターにふさわしいのは誰か?
1.リクルーターは何をするのか?
そももそ、リクルーターは何をするのでしょうか?実は、リクルーターができることはいくつもあります。一例は以下のとおりです。
・ターゲット大学(多くは自分の出身大学)の学生を多く集める
・学生の動機付け(志望度向上)をする
まずは、採用担当者としてリクルーター制度に期待することを考えることが大切です。
例えば先程の3つのうち、どこを重点的にリクルーター制度に期待するのでしょうか?
そして、それを考えるには自社の「採用課題」を正しく認識することがポイントとなります。
2.リクルーターはいつ動くのか?
リクルーターはその気になれば、いつでも動く(学生と接触する)ことができます。
例えば以下のとおりです。
・OBOG訪問のタイミングで動く
・会社説明会のタイミングで動く
・就活イベントのタイミングで動く
・エントリーシートの提出タイミングで動く
・面接選考のタイミングで動く
・内定のタイミングで動く
しかし、重要なのは1つ目の要素のリクルーター制度に期待することに合致したタイミングで動いてもらうことです。
というのは、リクルーター制度は現場社員に工数を割いてもらわないといけないため、要所を絞って活用したいところです。
ここまでの話をまとめておくと以下のような図になります。
3.リクルーターにふさわしいのは誰か?
リクルーターは人選がとても重要です。
例えば以下のような社員が考えられます。
・ターゲット大学出身の社員
・自社の魅力を伝えられる社員、学生が緊張しない若手社員や女性社員
先程も紹介した株式会社ディスコの調査によれば、リクルーターによってはマイナスの印象を与えてしまう可能性が考えられます。
画像参照:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ【2019年卒就活生モニター調査】9月1日時点の就職活動調査
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/19monitor_201809.pdf
上の調査結果では、リクルーターの態度についての感想が多いと思いますが、態度についてはまた別の記事でご紹介できればと思います。
ここでは、リクルーター制度に期待することに合致したタイミングごとに選択するリクルーターのタイプをまとめておきました。
どのケースでもそうなのですが、リクルーターが事前に学生の就職観について知っておくことはとても重要です。これについては下記の記事にまとめておりますので参考にしてください。
学生の就職観を知ることの意味
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はリクルーター制度活用の「3つの要素」 として
2.リクルーターはいつ動くのか?(When)
3.リクルーターにふさわしいのは誰か?(Who)
の3つの要素をご紹介しました。
自社でリクルーター制度を活用する場合の参考になれば幸いです。