“採用弱社”の戦略論をシリーズでお届けしております。
なお、学生から見たネームバリューや認知が弱い企業 = 採用弱者、または、採用弱”社”に向けた記事となります。

シリーズの記事一覧はこちらからご確認いただけます。

”採用弱社”の戦略論

学生の就職観を知ることの意味

今回のテーマは、学生の就職観を知ることの重要性についてです。
前回の ”採用弱社”の戦略論 その3 でも書きましたが、採用弱社では少ない母集団から確実に採用していくことが求められます。
そのためには自社がターゲットとする学生の就職観をしっかりと把握し、その学生に必要な情報を提供することが求められます。

まずはクイズです。

<問題>

マイナビが19卒学生に対して実施した調査の中に「学生の就職観」
についてのデータがあります。
このデータの中で学生の就職観の1位と2位の組み合わせとして
正しい選択肢項目を選んで下さい。

〜学生の就職観〜
a:収入さえあればよい
b:楽しく働きたい
c:自分の夢のために働きたい
d:個人の生活と仕事を両立させたい
e:プライドの持てる仕事をしたい
f:人のためになる仕事をしたい
g:出世したい
h:社会に貢献したい

〜選択肢〜
1.b(楽しく働きたい)とd(個人の生活と仕事を両立させたい)
2.c(自分の夢のために働きたい)とh(社会に貢献したい)
3.f(人のためになる仕事をしたい)とa(収入さえあればよい)

参考:2019年卒マイナビ大学生就職意識調査

正解と解説

<正解>

1.b(楽しく働きたい)とd(個人の生活と仕事を両立させたい)

<解説>
「学生の就職観」の調査結果を見てみましょう。

学生の就職観
参考:2019年卒マイナビ大学生就職意識調査

上のデータを見てどのように感じましたか?下記のような感想を持った方も多いのではないでしょうか。

「社会に貢献したい」就職観を持つ学生が思ったより少ないと感じた

「収入さえあればよい」就職観が少数派なのは予想通りだった

「人のためになる仕事をしたい」就職観の学生が増えている点に若者世代の価値観の変化を感じる

調査データに関しては「予想通り」「意外だった」「勉強になった」という具合に結果を見てお終いにするのではなく、何かしらの形で自社の採用活動に活かしたいところです。

例えば「学生の就職観」に関する調査データを知ることには2つの観点で価値があります。

1. マス向けのPR材料になる

2. ペルソナを考える際に役立つ

それぞれ詳しく書いていきたいと思います。

1. マス向けのPR材料になる

採用強社は、事業の社会的インパクト・待遇面の良さ・経営の安定性など、マス(多くの学生)に刺さるPR情報を豊富に持っています。

一方で、採用弱社はマス向けのPR材料に恵まれておらず、合説や会社説明会などの多数の学生に向けてPRする場面で、効果的な魅力訴求をすることが難しい側面があります。

そこで、「学生の就職観」の調査データから得られる多数派の価値観は、効果的な魅力訴求・PRを検討する上で貴重な情報源になります。

以下に多数派の「学生の就職観」へのPR案をご紹介します。

1位の「楽しく働きたい」就活観に対するPR案

・瞬間よりも日常をPR

楽しく働きたいということは「瞬間的に感じる楽しさ」よりも「日常的に感じられる楽しさ」なのではなないか?

例えば「ビッグプロジェクトを成し遂げた」際に瞬間的に感じる楽しさよりも「毎日、ありがとうの応酬が絶えない」といった日常的に感じられる楽しさをPRする。

サンクスカード
参考URL:https://www.knowledgewing.com/kw/blog/2011/12/201112150900.html

例えば、サンクスカード制度を導入していればそれをアピールするのも良いでしょう。

「サンクスカード」という社内コミュニケーション活性化ツール

・オフィス見学でPR

百聞は一見にしかず。自社オフィスでの会社説明会の後に、学生にオフィス(執務スペース)見学の機会を提供することで自社で働くことの楽しさをPRする。

2位の「個人の生活と仕事を両立させたい」就活観に対するPR案

プライベートを充実させている社員をPR

「仕事で活躍している社員」をPRする社員インタビューコンテンツがあるように、「プライベートを充実させている社員」をPRするコンテンツを展開する。

時短社員・育休男子でPR
時短勤務の女性社員や、育休を取得している男性社員を合同説明会や会社説明会での広告塔として起用するなどが考えられます。

2. ペルソナを考える際に役立つ

ペルソナという言葉をご存知でしょうか。

ペルソナとは
マーケティングでは「理想の顧客像」のこと

リクルーティングでは「理想の欲しい人材像」のこと

自社の商品やサービスを利用してくれるであろうペルソナ(ユーザーモデル)を考え、そのペルソナが満足するように商品やサービスを設計する「ペルソナマーケティング」と呼ばれる手法があります。

この手法を採用活動に応用した「ペルソナリクルーティング」という手法があります。
※ペルソナリクルーティングは株式会社コヨーテさんが提唱

過去記事の 欲しい人材が集まらない採用担当者のためのペルソナリクルーティング でも書きましたが、自社の欲しい学生を具体的に言語化していきます。例えば・・・

斎藤武史くん
プロフィール:
3人兄弟の長男(妹2人)、世田谷区在住、公立の中高一貫校を経て、
慶應義塾大学経済学部へ。

アルバイト:高校時代は半年間だけ・・・
大学時代は・・・

エピソード:高校2年生の時に、・・・

このペルソナを考える上で「学生の就職観」が役に立ちます。具体的にはペルソナを描く際には属性情報や経歴情報、趣味情報やライフスタイル情報など、多くの情報要素を考える必要があるのですが、その中には価値観情報も含まれます。

なお、弊社のワークスタイルトランプを利用することでより具体的にペルソナを描くことができます。

ワークスタイルトランプ

ワークスタイルトランプについてはこちらをご覧ください。

「理想の働き方」を見える化するトランプ型キャリア支援ツール ワークスタイルトランプ

まとめ

いかがでしょうか。今回は学生の就職観を知ることの重要性について書いてきました。

まずは多数の学生の価値観を知り、次に、自社がターゲットとする学生の価値観を想定し、その学生に対して有益な情報を提供するために何ができるか?を考えていくことが重要です。


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