企業の働き方が多拠点化・リモート化する中で、「拠点の社員は会場集合、遠隔拠点や在宅の社員はオンライン参加」というハイブリッド研修の需要が定着しています。研修担当者からのご相談でも、座学のハイブリッド化は比較的スムーズに進む一方で、グループワーク型の研修をハイブリッドで実施する方法で悩まれるケースが目立ちます。

本記事では、ハイブリッド研修の基本構成と、グループワーク型研修をオフライン・オンライン両方で同時実施する際の設計ポイント、具体的な実施例を整理します。

ハイブリッド研修とは

ハイブリッド研修とは、一部の参加者は会場に集まり、それ以外の方はZoom等のオンライン会議システムから参加する形式の研修です。音楽ライブでも「現地観覧+オンライン配信」の組み合わせが一般的になったのと同じ構造で、以下のようなケースで選ばれます。

多拠点企業の全社研修:本社に集まれない地方拠点の社員もオンラインで参加
在宅勤務と出社勤務が混在するチーム:どちらの働き方でも同等に学習機会を提供
海外拠点との合同研修:時差のある拠点にもライブ参加または録画視聴を用意
大人数研修の会場規模対策:会場キャパシティを超える人数でも同時実施可能

座学型ハイブリッド研修のポイント

座学型の研修は、Web会議システムの機能向上もあり、ハイブリッド実施のハードルが下がっています。

講師への質問:現地参加者は挙手・直接発言で、オンライン参加者はチャットで送る
資料配布:現地参加者には印刷資料、オンライン参加者には画面共有+PDF送付
質疑応答の取りまとめ:オンラインのチャット質問をピックアップするサポート役が必要

ハイブリッド研修 座学型のイメージ

注意点は、講師はどうしても会場のオフライン参加者に注意が向きがちなので、オンライン参加者の質問や反応を取りまとめるサポートスタッフを配置することです。

ディスカッション型ハイブリッド研修のポイント

単なるセミナー形式だけでなく、ディスカッション形式のハイブリッド研修もZoomのブレイクアウトルーム機能と会場の座席配置を組み合わせることで実施できます。

会場参加者:テーブルごとに対面でディスカッション
オンライン参加者:ブレイクアウトルームに分かれてディスカッション
ファシリテーター:両方を巡回できる司会者を配置、または会場用とオンライン用のサブ司会者を置く

ハイブリッド研修 ディスカッション型のイメージ

グループワーク型ハイブリッド研修の難しさ

グループワーク型の研修では、ワーク用の配布物・道具をどう扱うかが設計の要です。全員が同じ情報を共有する形式のグループワークでは、次のような対応が必要になります。

・会場参加者には紙で配布、オンライン参加者にはPDFで配布する
・会場とオンラインのチーム構成を事前に決めておき、進行速度を合わせる
・優勝チーム発表などの集計系は、両方から同じ方法で回答できる仕組みを用意する

とくにゲーム型のグループワークの場合は、オフライン用のカードキットとオンライン版プログラムの両方が揃っている必要があります。

ハイブリッド研修で使える「野球のポジション当てゲーム」

弊社HEART QUAKEが提供する野球のポジション当てゲームは、各メンバーに配られた部分情報を口頭で共有しながら、「誰がどのポジションなのか」を特定するコミュニケーションゲームです。新入社員研修やチームビルディングで定番のゲームで、カード版とオンライン版の両方が用意されており、ハイブリッド研修にもそのまま対応できます。

野球のポジション当てゲーム 実施イメージ

2025年8月現在、野球のポジション当てゲームオンラインの導入社数は約170社、受講者満足度は4.82(5点満点)となっております。

現地参加者にはカードを配布、オンライン参加者にはブラウザからアクセスできるオンライン版ゲームページを案内することで、同じ情報で同じ体験ができます。

野球のポジション当てゲーム カード版

野球のポジション当てゲーム 実施風景

優勝チームの集計方法

オフラインだけの開催であれば、解けたチームから手を挙げてもらえば十分ですが、ハイブリッド研修の場合はオフラインで参加しているチームも回答はオンラインから行います(スマートフォンからもアクセス可能)。

野球ゲーム オンライン回答画面

オフライン参加チームも回答をオンラインで行うことで、オフライン・オンラインを含めた優勝チームを特定することができます。

ハイブリッド研修を成功させるためのチェックリスト

最後に、ハイブリッド研修の事前準備と当日進行で押さえておきたいポイントを整理します。

機材確認:会場側の音声がオンラインに聞こえるか/オンライン側の音声が会場に届くかを事前テスト
役割分担:会場担当ファシリテーター/オンライン担当サポート/タイムキーパーを分ける
配布物の同一化:会場用の印刷物とオンライン用のPDFを同じデザインに統一
チーム構成の均等化:会場のみ・オンラインのみ・混合チームなど、目的に応じて分け方を決めておく
オンライン参加者の孤立防止:進行中にオンライン側の発言機会を意図的に作る

まとめ

ハイブリッド研修では、座学・ディスカッション・グループワークそれぞれに応じた設計が必要です。とくにグループワーク型では、オフラインとオンラインの両方で同じ体験ができる教材やゲームを選ぶことが成功の要となります。


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