今回はマイケル・ハマーによるプロセスと企業の成熟モデル、通称PEMM
をご紹介したいと思います。

PEMMとは Process and Enterprise Maturity Modelの頭文字を取ったものになります。(Maturity = 成熟)

マイケル・ハマーといえば、元マサチューセッツ工科大学教授で、下記のリエンジニアリング革命―企業を根本から変える業務革新がとても有名です。

そんなマイケル・ハマーは2007年に、プロセスと企業の成熟モデルである PEMM を提唱しました。PEMMでは、企業が長期に渡って成果を出し続けるためには2つの要因があり、それらの成熟度を知り、高める必要があるとしています。

PEMM プロセスと企業の成熟モデル

9個の項目はさらに細分化されています。

5つのプロセス・イネブラー

・設計
⇒目的(Purpose)、文脈(Context)、資料(Documentation)

・運用者
⇒知識(Knowledge)、スキル(Skills)、行動(Behavior)

・オーナー
⇒位置づけ(Identity)、活動(Activities)、権限(Authority)

・インフラ
⇒ITシステム(Information Systems)、人事制度(HR Systems)

・業績評価基準
⇒定義(Definition)、用途(Uses)

4つの企業ケイパビリティ

・リーダーシップ
⇒意識(Awareness)、一貫性(Alignment)、行動(Behavior)、スタイル(Style)

・企業文化
⇒チームワーク(Teamwork)、顧客志向(Customer Focus)、責任感(Responsibility)、変革への態度(Attitude toward Change)

・専門性
⇒人材(People)、方法論(Methodology)

・ガバナンス
⇒プロセス・モデル(Process Model)、説明責任(Accountability)、統合(Integration)

さらにPEMMでは、これらの小項目すべてについて4つの設問が与えられており、その設問に当てはまるかどうかをチェックしていきます。

これによって、自社のどの項目の成熟度が低く、どこが高いのかを分析することができます。(情報が断片的ですが下画像参照)


画像参照先:http://www.hammerandco.com/pemm.htm


画像参照先:https://hbr.org/2007/04/the-process-audit

こういった分析は自社の立ち位置を明らかにし、目指すべき方向性や改善点を見える化してくれます。

なお、各要素の詳しい説明や、PEMMを活用してうまく行ったクロックス社の事例などは、下記のマイケル・ハマーの論文に記載されていますので興味のある人はぜひ読んでみてください。

ハーバード・ビジネス・レビュー 「PEMMでビジネスプロセスを改革する」


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