不定期でお届けしているシステム思考において基本となる8つのシステム原型のご紹介をしていきたいと思います。

今回が3回目で、今回は成功の限界を紹介したいと思います。

システム原型全般についてはかなり古い本ですが、下記がおすすめです。
参考文献:システム・シンキングトレーニングブック

システム原型その3:成功の限界

さて、改めてですが、今回紹介するシステム原型は問題の転嫁というものです。
因果ループ図は下記のようになります。

システム原型成功の限界

なお、本来は「+」をSameを表す「S」、「ー」をOppositeを表す「O」で書くのが一般的です。ただ、SとOよりも+とーの方が一般にはわかりやすいのではないか?と思っています。

上の図は因果ループ図と呼ばれます。ざっくり、以下のような意味となります。

1.努力が増えると、それに伴って成果が増える(+)

2.成果が増えると、その成功体験から努力が増える(+)

ここまでが左側のループ
ここからが右側のループ

3.ただし、時間が経つと成功の限界に達し成功そのものが成功を妨げる要因となる。(+)

4.その結果、当初のやり方を変えられず成果は減っていく(ー)

簡単に書けば、自分の生み出した成果がゆっくりと自分の首を締めていくということになります。

具体的には、自社製品の営業を必死に行い、次第に売れてきた(成果が出てきた)。どんどん営業人員を増やした結果、さらに販売数は増え、業界1位となった。

しかし、競合他社も増え、市場浸透率も高まった結果、次第に販売数が落ちてきた。

営業人員は値下げを使って販売を続けたが、業績は落ちていった

このケースの場合、市場浸透率が制約の1つとなっています。また、競合他社の増加も成果を妨げる要因となっています。

また、1つの成功が次の成功の妨げる要因となるという点ではイノベーションのジレンマにも似ているかもしれません。

成功の限界への3つの対処法

では、どうしたら成功の限界に陥らないようにできるのか?
もしこれがわかればイノベーションのジレンマに陥らないことになりますが、こんな難問に対してそんなに簡単に(しかもこのブログで)答えがわかるわけがありません。

しかし、前述のシステム・シンキングトレーニングブックでは以下のように記述されています。

1.「成功の限界」のパターンを理解し、限界に達する前に対策を立てる

2.成長の限界を仮定し、その限界を引き起こす要因のすべてを明らかにする

3.限界に達したら、それまで効果のあった方法をいったん打ち切ってみる

1と2は同じようなことを言っている気がしますが、要は事前に、成功の限界が来るんだということを計画に入れるということですね。

そして、限界に達したら違う方法を考えると。言葉にすれば簡単ですが、実際に行うのはなかなか難しいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は8つのシステム原型の3つ目として、成功の限界について書いてみました。不定期とはなりますが次回をお楽しみにしてください。

システム原型成功の限界


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