今回は最近話題のウェルビーイングについての論文を紹介したいと思います。
ウェルビーイングの研究は数多くあると思いますが、今回紹介するのはカードゲームで社員のウェルビーイングを高める方法についての論文です。

ということで、今回紹介する論文は下記となります。

褒め合うゲームによる幸福感への効果
ゲームであっても,ゲームだからこその心理的効果
杉野 珠理

日本教育心理学会
第63回総会発表論文集(2021年)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/pamjaep/63/0/63_266/_article/-char/ja/

論文のタイトルは幸福感への効果と記載されていますが、論文を読んでいくと、ポジティブ感情を効果を図る指標にされています。

ポジティブ感情はウェルビーイングのモデルの1つとして知られているセリグマンのPERMAモデルの1要素でもあります。

Positive Emotion:ポジティブ感情
Engagement:エンゲージメント、またはフロー状態を生み出す活動への従事
Relationship:関係性
Meaning and Purpose:人生の目的や仕事の意義、及び目的の追求
Achievement:何かを成し遂げること

参考:https://www.jppanetwork.org/what-is-positivepsychology

PERMAモデルについては過去記事でも書いていますので合わせてご覧頂ければと思います。

ポジティブ心理学のPERMAと組織開発

さて、論文中では調査対象となる企業の職員の方に対して、毎日の朝礼で下記のゲームを行ったと記載されています。

恥ずかしいけど口に出したら幸せになるカード
一般社団法人結婚社会学アカデミー

使い方の1つとしては、カードに記載されているキーワードを伝えて、相手を褒めるというものになります。

ちなみに、カードの使い方がYoutubeにアップされていました。

ゲームを行う前、そして、このゲームを行って1週間、3週間の3回のアンケートでPATSとPANASという尺度を利用し結果を分析したところ、ポジティブ感情が上昇することがわかったそうです。

さらにこのように記載されています。

もともとポジティブ感情が低いほど上昇することが判明した。

論文の副題にはゲームであっても,ゲームだからこその心理的効果とありますが、お互いを面と向かって褒め合うのはなかなか恥ずかしいことではありますが、ゲームという体裁があるからやりやすいように思います。

論文自体は1ページとなっておりますのでぜひ読んでみて下さい。

褒め合うゲームによる幸福感への効果
ゲームであっても,ゲームだからこその心理的効果
杉野 珠理

日本教育心理学会
第63回総会発表論文集(2021年)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/pamjaep/63/0/63_266/_article/-char/ja/


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