やってはいけない部下の叱り方6選
4月から入社予定の新入社員研修の準備と同時に進めておきたいのがOJTトレーナー研修の準備です。
OJTトレーナー研修の実施時期は企業によって異なると思いますが、新入社員が配属される前後の早ければ4月下旬から、6月まで研修がある場合は7月上旬までに実施されることが多いと思います。
OJTトレーナー研修で全体として何を教えるかは別の記事で書くとして今回はOJTトレーナー研修の中でも特にニーズの高い「叱り方」について「やってはいけない6つの叱り方」ということで書いていきたいと思います。
やってはいけない部下の叱り方6選
2.他人との比較
3.Why+過去の否定形
4.叱るだけで終わる
5.関連性の無い話まで持ち出す
6.目を合わせないで話す
参考図書:職場のメンタルヘルスを強化する
具体的に見ていきましょう。
1.全否定
⇒部下が出してきた議事録や企画書を見て「全然ダメ」というようにその全てを否定する叱り方。
部下はどこがどのようにダメなのか、どのように修正したら良いのかがわからず、失敗を次に活かすことができません。
2.他人との比較
⇒「あいつはできてるのに、なんでお前はできないんだ」というように他の人と比較する叱り方。
当たり前ですが、能力や状況は人やタイミングによって異なります。
他人との比較ではなく、部下個人を見て、改善点を指摘しましょう。
3.Why+過去の否定形
⇒「どうしてその時に、確認しなかったんだ!」というように過去の行動に対して「Why」を問う叱り方。
最もよくやってしまう叱り方だと思いますが、多くの場合、「すいません」「考えが甘かったです」など失敗を繰り返さないような良い振り返りに繋がりません。
難しいとは思いますが「次、同じような状況になったらどうする?」という問いを投げかけ、部下が自分自身で改善策を考えるようにしましょう。
4.叱るだけで終わる
⇒「こうすれば良かっただろ!」と叱るだけで終わる叱り方。
3同様に「はい」「すいません」と萎縮してしまい、部下が自分自身で改善策を考えるようになりません。
自分の頭で考えられる人材にしたければ、叱る時がチャンスです。
5.関連性の無い話まで持ち出す
⇒「ついでだから言うが、あの時も・・・」というように日頃のうっぷんを一気に放出する叱り方。
これを言われても部下としては「だったらその時に言ってくれよ」「今はその話関係ないだろ」と上司に対する信頼を失うだけです。
上司と部下の関係で最も重要なのは「信頼」だと思います。
毎日細やかに叱るというのも違いますが、関連の薄い話はださないようにしましょう。
6.目を合わせないで話す
⇒最後は、発言内容というよりも態度の問題です。
部下が失敗を報告に来た時に、いくら忙しいからと言って上司が目を合わせないで話を聞くのはNGです。
5同様、部下は「自分に興味が無いんだな」と感じ、上司への信頼を失います。
まとめ
パワハラについての記事でも書いていますが、叱ると怒るの違いを理解しておくことも重要です。
職場においてパワハラにならないための「叱ると怒るの違い」
普段の行動を振り返り、やってしまっていないかチェックをお願いします。
また、OJTトレーナー研修でぜひ伝えてあげて下さい。
1.全否定
2.他人との比較
3.Why+過去の否定形
4.叱るだけで終わる
5.関連性の無い話まで持ち出す
6.目を合わせないで話す