世は大DX時代。どこもかしこもDX化に向かっていると思います。そんななか、DX研修の実施を検討されている企業も多いと思います。

もちろん、DX化は重要ですし、世の中の流れ上、避けられないと思います。それがパンデミック期間に一気に進みました。しかし、DX研修を実施する前に考えておきたいことがあると思います。今回はそんな話をご紹介したいと思います。

DXとは?

そもそも、DXとは?について考えておきたいと思います。
下画像がシンプルでわかりやすいと思いますので、引用させていただきます。


画像引用先:DXとは?意味や必要とされている背景、進め方、事例を解説

DXは大きく3つのフェーズに分けることができます。
1つめがデジタイゼーションで、紙などのアナログで管理しているデータをデジタル化するフェーズです。

2つめがデジタライゼーションで、業務プロセスにデジタルを活用するフェーズです。請求書DXや経費精算DXなど様々なSaaSが出ていると思います。
また、打ち合わせを訪問ではなく、ビデオ会議で実施されている方も多いと思います。

3つめがDX、デジタルトランスフォーメーションで、サービスやビジネスモデルをデジタル化するフェーズです。
例えば、弊社ではパンデミック期間中にオンラインで実施できるビジネスゲームを開発しましたが、これもひとつのDXと言えると思います。

オンラインでできるチームビルディング用ゲーム10選

DX化自体が目的になっていないか?

先ほどお伝えした3つのフェーズでは、前2つのフェーズが業務のデジタル化、最後が事業のデジタル化と言えます。
現在、特に実施されているのは2つ目のフェーズである業務プロセスにデジタルを活用という企業が多いのではないでしょうか。

しかし、DX化自体が目的となり、本来の業務効率化が疎かになると本末転倒といえます。

DX研修を実施する前にまず考えるべきはを成功させるためには、まず、既存業務そのものを効率化することだと思います。今やってる無駄なことをDX化しても、無駄は無駄、ですよね。

そこで、例えば、ECRSやトヨタの「7つのムダ」を活用して業務そのものを効率化することが不可欠となります。

ECRSとは?

ECRSは業務改善のフレームワークで、「排除(Eliminate)」「結合(Combine)」「再配置(Rearrange)」「簡素化(Simplify)」の4つの視点から業務プロセスを見直します。概要を表にまとめておきます。

トヨタの7つのムダとは?

トヨタ生産方式で定義された「7つのムダ」は、業務効率を妨げる要素として以下の7つを挙げています。

1.過剰生産のムダ: 必要以上に製品やサービスを生産すること。

2.在庫のムダ: 必要以上に在庫を保持すること。

3.運搬のムダ: 不必要な移動や運搬を行うこと。

4.動作のムダ: 作業者の不要な動きを含む動作。

5.待ち時間のムダ: 次の工程を待つ時間。

6.過剰加工のムダ: 必要以上の加工や手間をかけること。

7.不良品のムダ: 製品やサービスの品質に問題があること。

簡単に表にまとめてみました。

ECRSとトヨタの7つのムダの関連性

ECRSは、トヨタの7つのムダを削減するための具体的なアクションとなります。以下の表に、ECRSの要素と削減対象のムダ、具体的なアクション例を示したいと思います。

ここまで見ると、自分は製造業じゃなくてIT企業だから具体的なアクションは参考にならない、という方も多いと思いますが、ECRSとトヨタの7つのムダ自体はどこの企業でも活かせるのではないでしょうか。

まとめ

ある企業ではDX化を急いでERPシステムを導入しましたが、現場の業務プロセスが複雑であったため、システムの効果を十分に発揮できなかった、という話も聞きます。

DX化は業務効率化の手段であり、目的ではありません。DX研修を実施する前にECRSやトヨタの7つのムダを活用して、まずは業務自体を最適化することが重要です。


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