みなさんはeリーダーシップという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークが進む中、eリーダーシップという考え方が広がりつつあります。

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉も流行りつつある中で、今回は今後の企業に求められる「eリーダーシップ」のための3つの要素をご紹介したいと思います。

eリーダーシップとは

まずは、eリーダーシップの定義ですが、以下のように定義されています。

ICTを活用しイノベーションや事業を推進させることのできる資質

簡単に言えば、「従来のリーダーシップとテクノロジーを融合」させた新しい形のリーダーと言えるでしょう。

eリーダーシップで求められる3つの要素

eリーダーシップ
画像参考:https://eskills.org.mt/en/news/Pages/2017/e-Leadership-Skills.aspx

eリーダーシップで求められるスキルは大きく3つの領域に分類されています。

1.Strategic Leadership:戦略的思考
2.Business Savvy:実務知識・能力
3.Digital Savvy:デジタル知識・能力

まさに、従来のリーダーシップとテクノロジーを融合させたリーダーという形です。

1つずつの領域をもう少し詳しく紹介したいと思います。

Strategic Leadership:戦略的思考

Strategic Leadershipの領域はさらに下記のようなスキルに細分化されています。

・Forecasting needs for information (情報の予測)
・Understanding customer needs(顧客理解)
・Solution orientation(解決策の方向付け)
・Creativity(創造力)
・Independent learner(自立学習)
・Team leading (チームを先導・主導・指導)
・Cultures, Intermationalization(文化、他国との関係をもつ)

このスキルは21世紀に求められるスキルとしてATC21s(Assessment and Teaching in 21st Century Skills)という国際団体が提唱している4つのスキルのうちの3つを包含しているように思います。

上画像がATC21sですが、このうちのWAYS OF THINKING,WAYS OF WORKING,WAYS OF LIVING IN THE WORLDの3つはStrategic Leadershipに含まれると思います。

ATC21sについてはこちらを御覧ください。

ATC21sによる21世紀型スキルとは(その定義)

Business Savvy:実務知識・能力

Business Savvyの領域はさらに下記のようなスキルに細分化されています。

・Customer relation & sales(顧客関係構築&販売)
・Partnership Establishment (業務提携の推進)
・Business development(事業開発)
・Organaisation change(組織変革)
・Project management(プロジェクト管理能力)
・Process optimisation (プロセスの最適化)
・Strategic marketing(戦略的マーケティング思考)
Agile methodology(アジャイル開発の知見)
・Business analysis(事業分析)
・Market analysis(市場分析)
・Financial skills(財務)

これらのスキルはより現場で必要なスキルということになるでしょう。ただし、1つだけ特徴を挙げるとしたら、ハイライトしたAgile methodology(アジャイル開発の知見)でしょう。VUCAの時代において、アジャイル開発の知見を持っていることがeリーダーシップには求められています。

Digital Savvy:デジタル知識・能力

Digital Savvyの領域はさらに下記のようなスキルに細分化されています。

・Big data analytics & tools(ビックデータ解析とツールの活用)
・Cloud computing & Virtualization(クラウドコンピュータ&ヴァーチャル技術)
・Mobile app design and development(モバイルアプリのデザインと開発)
・Complex business systems(複雑な事業の仕組みの理解)
・Web development & tools(ウェブ開発とツールの活用)
・IT architecture, platform architecture(IT構築やプラットフォーム構築)
・Security skills(セキュリティスキルの理解)
・ERP systems(ERPシステムの理解)
・Social media (SNSの活用)

この領域がeリーダーシップの特徴と言えると思います。これまでのリーダーにはあまり求められていなかったスキルですが、世界を席巻するGAFAのリーダーには確実にこれらの能力が備わっています。

ちなみに、ATC21sと比べるとTOOLS FOR WORKINGをより詳細に示しています。

ヨーロッパの諸国の取り組み事例

ヨーロッパではeリーダーシップの育成に力を入れています。
具体的には、2013年から欧州全体でeリーダーシップの開発を推進し、2013年からEuropean Commission e-leadership Initiativeが設立され、段階を踏んで2020年までにe-リーダーを20万人育成するという目標を掲げて取り組みを行ってきました。(え、日本は・・・)

実際にヨーロッパで発表されたeリーダーシップの需要を予測された2015年から2020までのデータでは年平均4.6%増加されると予測され、776,000人が必要となるため、年間40,000〜50,000のeリーダーを育成する必要があるとされていました。

だいぶ日本を先行しているヨーロッパですが、この差は残念ながら今後も開いてしまいそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、今後の企業に求められる「eリーダーシップ」のための3つの要素ということでeリーダーシップについて紹介しました。

今後のリーダー開発の参考になれば幸いです。


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