グーグルによる生産性の高いチームを分析し、その要素を注するプロジェクト・アリストテレスの出した結論が注目されています。

さまざまな確度から検証しても、なかなかこれといった要素が見つからなかったのですが、たどり着いたのは心理的安全(Psychological safety)という要素でした。


画像参照:https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness/steps/foster-psychological-safety/

他にも4つの要素があるのですが、詳細を知りたい方は上にリンク記載の記事を御覧ください。

心理的安全とは

心理的安全とはどういうことでしょうか?心理的安全は1999年にハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授(下画像)が提唱したもので、以下のように定義されています。

画像参照:https://www.gspeakers.com/our-speakers/amy-edmondson/

チームのメンバー一人ひとりがそのチームに対して、気兼ねなく発言できる、本来の自分を安心してさらけ出せる、と感じられるような場の状態や雰囲気

参照:https://jinjibu.jp/keyword/detl/855/

例えば、会議などで発言することで馬鹿にされたり、無視されたりすることはなく、話しやすい雰囲気があり、発言することが受け入れられる状態であるかということで、これがチームの生産性に大きく影響しているというのです。

心理的安全を測定する7つの質問

では、チームの心理的安全性がどうなのかどのように測定するのでしょうか?これに関しては前述のエドモンドソン教授の1999年の論文に7つの質問項目による尺度が掲載されていますので紹介したいと思います。

参考論文
Psychological Safety and Learning Behavior in Work Teams
A Edmondson 1999

https://web.mit.edu/curhan/www/docs/Articles/15341_Readings/Group_Performance/Edmondson%20Psychological%20safety.pdf

1.If you make a mistake on this team, it is often held against you.
もしあなたがこのチームでミスをしたら、批難されることが多い。

2.Members of this team are able to bring up problems and tough issues.
このチームのメンバー達は、困難な課題も提起することができる。

3.People on this team sometimes reject others for being different.
このチームの人たちは、異質なモノを排除する時がある。

4.It is safe to take a risk on this team.
このチームなら、安心してリスクを取ることができる。

5.It is difficult to ask other members of this team for help.
このチームのメンバーに対して、助けは求めにくい。

6.No one on this team would deliberately act in a way that undermines my efforts.
このチームには私の成果をわざと無下にするような仕事する人は誰もいない。

7.Working with members of this team, my unique skills and talents are valued and utilized.
このチームのメンバーと仕事をする中で、私個人のスキルと才能は、尊重され役に立っている。

訳参考:https://qiita.com/nh321/items/c090e4b34d5bb8767a01

エドモンドソン教授は上記の7つの質問に対して、「まったくそのとおりだ」、から、「まったくその通りではない」までの1〜7の7段階評価で調査を行っています。

論文中には具体的な質問用紙が掲載されていないので詳細は不明ですが、質問には肯定形と否定形が混ざっているので、おそらく以下のような形式だったと想定されます。

肯定形の質問
⇒7がまったくその通りだ、 1がまったくその通りではない

2.このチームのメンバー達は、困難な課題も提起することができる。
4.このチームなら、安心してリスクを取ることができる。
6.このチームには私の成果をわざと無下にするような仕事する人は誰もいない。
7.このチームのメンバーと仕事をする中で、私個人のスキルと才能は、尊重され役に立っている。

否定形の質問
⇒7がまったくその通りではない、 1がまったくその通りでだ

1.もしあなたがこのチームでミスをしたら、批難されることが多い。
3.このチームの人たちは、異質なモノを排除する時がある。
5.このチームのメンバーに対して、助けは求めにくい。

この形式であれば点数が高いほど心理的安全が保たれているチームということがわかると思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。心理的安全がチームの生産性に影響を与えているということでメンバーの方が上記の7つの質問に対してどのように回答するかアンケートを取ってみても面白いかと思います。

なお、エドモンドソン教授の書籍がでてきますので詳しく知りたい方はそちらも読んでみて下さい。


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