グローバル人材育成のための3つのポイント
前回は、グローバル人材に必要なグローバルマインドセットの3要素をご紹介しました。
グローバル人材に必要なグローバルマインドセットの3要素
今回はグローバル人材を育成するためにはどうすればよいのか?というテーマで3つのポイントを紹介したいと思います。
グローバル人材の定義とは?
まずは、グローバル人材の定義を明確にしておきたいと思います。
ここでは弊社ならではの定義ではなく、公的な機関が発表した2つの定義をご紹介します。
多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に
自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的な
バックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を
乗り越えて、相手の立場に立って互いを理解し、
更にはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、
相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すことができる人材。
産学人材育成パートナーシップグローバル人材育成委員会,2010年4月
日本人としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って
培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて
関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、
新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた
社会貢献の意識などを持った人間。
産学連携によるグローバル人材育成推進会議,2011年4月
どちらの定義もかなり長いですね。とても覚えられそうもありません。。。
グローバル人材育成のための3つのポイント
上記2つの定義のどちらにも共通するのは以下の3項目となり、これがグローバル人材育成のための3つのポイントと言えるでしょう。
2.社会人基礎力
3.異文化理解力
1つ目は先程の定義の中には記されていませんが、前提条件として外国語(特に英語)でのコミュニケーションが取れるかどうかが重要になります。
なお、ここでいう語学力とは以下のレベルに分けることができ、③までは必須のようです。
② 日常生活会話レベル
③ 業務上の文書・会話レベル
④ 二者間折衝・交渉レベル
⑤ 多数者間折衝・交渉レベル
グローバル人材育成推進会議中間まとめ(2011年6月)
2つ目は社会人基礎力とさせていただきましたが、定義の中では「主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感」といったキーワードで表されています。これらをまとめて、経済産業省が提唱する社会人基礎力とさせていただきました。
最後のポイントが異文化理解力です。
3つの中では一番分かりづらいと思うのがこの異文化理解力だと思います。
ここでは異文化理解力を3つに分けて紹介したいと思います。
2.「異文化の差」を「良い・悪い」と判断せず、興味・理解を示し、
柔軟に対応できること
3.「異文化の差」をもった多様な人々の中で比較した場合の、
自分を含めたそれぞれの強みを認識し、それらを引き出して活用し、
相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すこと
産学人材育成パートナーシップグローバル人材育成委員会 報告書より
特に、2、3の部分は以前にも紹介したコンフリクトマトリックスとも関係してくると思います。
コンフリクト・マトリクスと異文化理解
弊社が提供するグローバル人材育成のためのゲーム
最後に、弊社はビジネスゲームを活用した研修会社ですが、上記の3つのポイントを鑑みて活用できるゲームをご紹介したいと思います。
まず、コンテンツ自体が英語対応しているゲームの一覧はこちらからご覧いただけます。資料やゲームキットが英語対応済みのゲームとなります。
英語対応ゲーム一覧
多数者間折衝・交渉レベルのゲーム
語学力の中でも、④、⑤の多数者間折衝・交渉レベルのゲームとしてご紹介できるのが「ベストチーム」です。
ゲームの概要は下記からご覧いただければと思いますが、ゲーム中に他のチームのメンバーとのカード交換などの交渉が求められるビジネスゲームです。
心理的安全性を知り、高めるゲーム型研修「ベストチーム」
2024年12月現在、ベストチームの導入社数は約130社、受講者満足度は4.93(5点満点)となっております。
※最新のユーザー満足度についてはこちらからご覧いただけます。
また、交渉ではありませんが、多数者間折衝・合意形成が求められるのがNASAゲームです。
こちらも下記から概要をご覧いただけますが、チームとしての合意形成がテーマになっています。
2025年1月現在、弊社でのNASAゲームの導入社数は約510社、受講者満足度は4.8(5点満点)となっております。
最新の満足度はこちらからご覧いただけます。
多数者間折衝・合意形成ゲーム「NASAゲーム」
異文化理解のゲーム
画像引用元:https://www.j-cho.jp/seminar/report/2019/1203.html
異文化理解をテーマにしたゲームとしてはバーンガというゲームがあります。前述のNASAゲームもそうなのですが、ダイバーシティ&インクルージョンの文脈で活用されることが多いゲームです。
概要は下記からご覧いただけますが、トランプを使ったシンプルなゲームながら異文化に触れた時に自分がどのような行動を取るのかを考えさせられるゲームです。
異文化理解ゲーム「バーンガ」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
グローバル人材の育成のための3つのポイントは以下のとおりです。
2.社会人基礎力
3.異文化理解力
特に、語学力の5つのレベルや、異文化理解力の3つの段階については知っておいて損がないかと思います。
② 日常生活会話レベル
③ 業務上の文書・会話レベル
④ 二者間折衝・交渉レベル
⑤ 多数者間折衝・交渉レベル
グローバル人材育成推進会議中間まとめ(2011年6月)
2.「異文化の差」を「良い・悪い」と判断せず、興味・理解を示し、
柔軟に対応できること
3.「異文化の差」をもった多様な人々の中で比較した場合の、
自分を含めたそれぞれの強みを認識し、それらを引き出して活用し、
相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すこと
産学人材育成パートナーシップグローバル人材育成委員会 報告書より