2019年4月1日
個人のアンラーニングを促進する2つの方法。あるいは組織硬直化への対応
今回はアンラーニングをキーワードにして、個人のアンラーニングを促進する2つの方法について書いていきたいと思います。
また、この方法は組織硬直化の対応にもなるのではないか?と考えています。
アンラーニングとは
まずは簡単にアンラーニングについておさらいしておきます。
いったん学んだ知識や既存の価値観を批判的思考によって意識的に棄て去り、新たに学び直すこと。
日本語では「学習棄却」「学びほぐし」などと訳されます。
日本語では「学習棄却」「学びほぐし」などと訳されます。
また、組織的なアンラーニングは新製品のパフォーマンスや、イノベーションにプラスの影響を与えていることが知られています。
アンラーニングの説明とその効果についてはこちらの記事も御覧ください。
学びを捨てることの重要性?アンラーニングの説明とその効果
アンラーニングを促進する2つの方法
それでは本日のメインテーマである、アンラーニングを促進する2つの方法ですが、結論から。
1.顧客の棄却を進めること
2.知の探索も進めること
2.知の探索も進めること
なお、こちらの記事は以下の論文を参考にしております。
探索と活用がアンラーニングに与える影響 : 専門職個人レベルの定量分析
中本 龍市・野口 寛樹 2017
中本 龍市・野口 寛樹 2017
http://www.lib.fukushima-u.ac.jp/repo/repository/fukuro/R000005057/3-1897.pdf
論文では、弁理士という知識労働者のアンラーニング(知の棄却)について調査を行い、アンラーニングを促進する要因を分析しています。
その結果、既存顧客を手放す「顧客の棄却」と、新しい知識を獲得する「知の探索」志向が強いほどアンラーニングが促進されることがわかりました。
逆に新たな顧客の獲得を目指す「顧客の探索」はアンラーニングを抑制することがわかりました。
ここからは私見になりますが、これを一般社員に当てはめるとどうなるでしょうか。
1.顧客の棄却 ≒ 仕事の棄却 ⇒ 既存の仕事を捨てる
2.知の探索 ⇒ 既存の仕事でも新たなやり方を試す
2.知の探索 ⇒ 既存の仕事でも新たなやり方を試す
組織の視点で考えると、ある意味でこれは異動によっても実現できるのかもしれません。
つまり、組織硬直化への対策として、異動を用いた組織的なアンラーニングの促進というやり方もありなのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。アンラーニングを促進する2つの方法は以下の2つです。
1.顧客の棄却を進めること。
2.知の探索も進めること
2.知の探索も進めること
知の探索としては社内勉強会なども効果的かもしれません。